日本全国おでんの旅
Magazine
UpdateJune 3, 2019
ReleaseDecember 10, 2017
寒い冬はやっぱりおでんが最高です。おでんは、出汁に味を付け、いろいろな種を入れて、長時間煮込む日本の鍋料理。おでん種やつけだれの種類は地域によって異なり、ご当地おでんがたくさん存在します。この冬は旅をしながら各地特有のおでんを堪能しましょう!
東北&関東のおでん

昔、冬の青函連絡船を待つ乗客のために1軒の屋台のおかみさんが冷えた体を温めようと味噌に生姜をすりおろして入れたのが広まったものです。
小田原おでん(神奈川県)
12軒ある老舗かまぼこ店の技術や市民のアイデアを活かしたかまぼこが有名の小田原では、名産の梅を活かした「梅みそ」をつけて食べます。
東京のおでん(東京都)
かつお節のだしを効かせ、濃口しょうゆで味つけするのが定番。「ちくわぶ」「すじ」などの練り物が東京のおでんの特徴。
静岡のおでん

魚肉のすり身のはんぺんと言えば通常は白いですが、静岡では黒はんぺんが定番。たっぷりの鰹節の削り粉と青のりでできたおでん粉をかけるのが静岡流。
静岡おでんを食べるなら
青葉横丁と青葉おでん街はJR静岡駅からも近くてお勧め。ビルが建ち並ぶ近代的な街中に忽然と現れる、レトロな雰囲気の横丁。赤提灯の下がる十数軒のおでん屋が並んでいます。
青葉横丁の「おばちゃん」で静岡おでんを堪能!
クリックして、動画を見よう!
** Autumn Comfort Food: Oden!! | Shizuoka Prefecture
関西のおでん

舞鶴おでん(京都府)
100%地元舞鶴産の材料を舞鶴産イワシの煮干と昆布でだしをとったスープで煮込んだおでん。
姫路おでん(兵庫県)
濃く甘い味付けのおでんと、薄味のおでんの2種が存在しますが、生姜しょうゆで食べるのは姫路流。
若狭おばま鯖おでん(福井県)
2種類の味が楽しめる。和風ベースのだしは、昆布ダシと鯖しょうゆの相性が抜群。焼きサバが入ったきんちゃくはうま味がじゅわっと染み出す。トマトベースのほうも、もちろん鯖しょうゆが効いた逸品。チーズや黒こしょうが合う。
うどん屋のおでん(香川県)
うどんが名産の香川県では、多くのうどん屋におでんがあります。「からし味噌」をつけて、うどんのサイトメニューに最適。いいたごおでんは名物です。
ほかのエリア&コラボ

味噌をかけるのではなく、八丁味噌だしにそのまま素材を入れて煮込む。豚もつが特徴な種。
金沢おでん(石川県)
魚肉や海老のしんじょ、ばい貝、車麩が代表的な種。一年の11月中旬~12月までだけ食べられる「香箱蟹*」を丸ごと1杯使用する「カニ面」が贅沢な一品。
*香箱蟹:石川県で水揚げされるズワイガニのメス
長崎おでん(長崎県)
長崎名物のあごだしスープで煮込んだ「長崎おでん」は柚子胡椒で食べます。
沖縄おでん(沖縄県)
てびち(豚足)、青菜が特徴的種。
一気にいろんな地域の味を食べ比べるなら、フェスに行きましょう!
小田原おでんサミット 2018/3/31-4/1 @小田原城址公園(神奈川県小田原市)
静岡おでんフェア 2018/3/9-11 @青葉シンボルロード(静岡県静岡市)
コンビニおでん
コンビニエンスストアでも安くておいしいおでんが食べられます。地域によって、だしや薬味、種も異なります。例えば、今年セブンイレブンでは、日本全国 8 地区に分けて、各地域で特長のあるつゆに仕上げています。
※このページの内容は2017年11月のものです。