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吉野-風光明媚な奈良の里山

Magazine

ReleaseAugust 23, 2019

Writer: J. L. from ベルギー

“吉野”という地域をご存じですか?私は今年の7月にこの地を訪れるチャンスを得るまで、まったく知りませんでした。奈良県の南部に位置し、杉林の山々に囲まれた農村地域で、豊かな自然と温泉、そして素晴らしい景観が楽しめる場所。今回は私が訪れた吉野地域をご紹介します。

1日目

奈良市内や大阪からは電車で約1時間半。吉野に近づいていくにつれ、混雑した都市部から田んぼのある平坦な地域、そして最後に深い山々へと変化する風景を車窓から観察できます。近鉄線の下市口駅につくと、下市町にある3つのゲストハウスのひとつ「アプリコット」のオーナー、ナミさんに迎えられました。
私たちは地元の温泉で汗を流した後、車で15分ほど走ったところにある「アプリコット」に着き、その日は自然に囲まれた静かな夜を楽しみました。

ゲストハウスからの夕景ゲストハウスからの夕景

2日目

翌日の午前中、私たちは町の公民館を訪ね、そこで「和のサークル着楽喜楽」の方々と合いました。このサークルは、日本の伝統的な衣服の魅力を広めることと、地域の人々の結びつきを強めることを目的に、5年前に発足したそうです。今回、私は浴衣と袴を着つけてもらい、とくに袴はとても動きやすくて気に入りました。さらには小さな茶会も開いてもらい、とても面白い経験ができました!

和のサークル着楽喜楽「和のサークル着楽喜楽」のみなさんとの茶会

午後、私たちは天川村を訪れ、最初に五代松鍾乳洞へ行きました。洞窟の中を見て回るのはまるで冒険のようでドキドキします。鍾乳洞の中はカラフルなイルミネーションに彩られていて、SNS映えする写真を撮れること間違いなし!

五代松鍾乳洞五代松鍾乳洞のイルミネーション

続いて、私たちは天川村の中心部を訪ねました。天川村は温泉が有名で、村のメインストリートには旅館が軒を連ねています。夜には、通りに沿って吊るされた提灯に明かりが灯り、まるで宮崎駿監督のアニメーション映画「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる幻想的な雰囲気に変わります。村にある公共温泉施設のひとつに入ったあと、私たちはゲストハウスに戻ってぐっすり眠りました。

天川村レトロな雰囲気の天川村のメインストリート

3日目

最終日は割箸工場「工房きえん」を訪問するところから始まりました。吉野は高品質な杉の木を産することで知られています。木の中心部は建築資材に使われる一方、外側は割箸作りに活用されています。さらに、吉野の割箸は化学薬品を使わずに自然乾燥で作られています。人にも自然にも優しい地場産業ですね!

工房きえん「工房きえん」の中

工房を見学した後は吉野山に登りました。吉野山は、春にはあまたの桜で彩られ、日本で最も美しいとも言われる桜の名所として知られています。吉野山には金峯山寺という修験本宗(修験道)の本山があります。本堂である蔵王堂は日本最大級の木造建築のひとつで、中には秘仏である本尊をはじめ、いくつもの仏像が安置されています。この寺社に足を踏み入れれば、静けさと瞑想の世界に誘われることでしょう。

吉野山金峯山寺吉野山金峯山寺本堂

魂を充足させた後は、お腹も満たす時間です!吉野の名産である葛のでんぷんから作られた和菓子は外せません。 もし「中井春風堂」を予約したら、この店の“賞味期限10分”と言われる葛きり(甘い麺状の和菓子)を味わってみてください。吉野山ならではのものを頂くことができます。

中井春風堂きな粉と黒蜜を添えた葛きり

中井春風堂吉野山の眺めを楽しみながら葛きりをいただきます

この旅で最後の体験のため、「福西和紙本舗」を訪れました。吉野川沿いの美しい場所に建っており、9世紀にまでさかのぼる手漉き和紙の伝統を代々受け継いでいる和紙工房です。ここでは紙漉き体験をすることができます。
水と繊維が混ざった中に自分の手を浸すと少し不思議な感じがしましたが、夏の暑さの中では心地よかったです。紙一片を作るのは予想していたより難しかったですが、その後、小さな色紙で和紙を自分好みにカスタマイズするのはとても楽しかったです。日本を訪れたなら、ぜひ和紙作りに挑戦してみてください!ほかにも、お土産に色々な和紙を買うこともできます。

福西和紙本舗和紙作りの最終工程、仕分けの様子

吉野はたくさんの体験や見どころがある、実に魅力的な場所です。加えて、大阪や奈良市内からのアクセスも簡単。もし日本を旅行して、伝統的、本格的なものに出会いたければ、吉野で数日過ごしてみてはいかがでしょうか?

※このページの内容は2019年7月のものです。