facebook instagram youtube RSS

日光・栃木

Travel

UpdateFebruary 25, 2018
ReleaseFebruary 25, 2018

日光・栃木


世界遺産に認定された日光をはじめ、美しい山・川の景観、歴史的建築や温泉地が揃う栃木県。都心からもアクセス至便な地なので、ぜひ訪れてみよう。


世界遺産と雄大な自然・日光

日光駅からバスで5分ほどの「日光山内」エリアには、世界遺産の2社1寺(二荒山神社、東照宮、輪王寺)およびこれらをとりまく遺跡が集まる。日本を代表する宗教的建築群であること、さらに江戸幕府を開いた将軍・徳川家康(1543-1616)が眠る墓所としての価値が高く評価されている。
徳川家康公が祀られる東照宮は、500以上の彫刻が施された極彩色の「陽明門」や、幼少期に悪事を「見ざる、言わざる、聞かざる」という教えを具現化した有名な「三猿」が見られる。毎年春秋2回行われる例大祭では千人武者行列が披露される。輪王寺の本堂・三仏堂には、弥陀・千手・馬頭の金色三尊大仏が祀られている。輪王寺・大猷院は重厚な雰囲気で、境内に林立する315基の灯籠も印象的だ。
日光二荒山神社は、古くより、二荒山(=男体山)を御神体山と仰ぐ。本道の裏側からは、巨岩や泉・滝の点在する森の中を石畳の参道が延びており、別宮・滝尾神社までは片道約1km。道中に立つ「運試しの鳥居」は、中央に開いた穴に向かって小石を三つ投げ、穴を通った数で運を試すことができる。樹齢数百年の杉が生い茂る中を散策していると、大自然のスピリットが身に注いで来るようだ。

いろは坂を越え、湯元方面まで含むエリアを「奥日光」といい、湖や滝、草原や湿原など、大自然の中に見所が点在している。男体山は標高2,486m。春から秋にかけてはハイキングが楽しめる。中禅寺湖は約2万年前に男体山の噴火で堰き止められた堰止湖で、男体山と共に山岳信仰の対象となっていた。避暑地や別荘地としても人気。華厳の滝は、日本三大名瀑の1つ。高さ97mの落差で流れ落ちる。岩壁からは伏流水が流れ出し滝全体を包み込む特異な景観を作り出している。戦場ヶ原は、標高1,400mの高地に広がる高層湿原。2005年にはラムサール条約登録湿地となった。湿原にはさまざまな動植物が生息し、夏はとくに高山植物が美しい。

日光の名物、「ゆば」料理。ゆばは大豆の加工品のひとつで、豆乳を作り、これを煮たとき表面にできる薄い膜を引き上げたもの。元々は、修験者たちの携帯食として食されていた。
日光から電車で少し足を伸ばせば、雄大な鬼怒川渓谷沿いに旅館・ホテルが立ち並ぶ関東有数の大型温泉地・鬼怒川温泉がある。江戸時代の発見当時は日光詣の僧侶や大名のみ利用できたが、明治以降一般開放された。周辺には江戸時代の街並みを再現した日光江戸村や、世界の建築物を25分の1の縮尺で再現した東武ワールドスクエアがある。
日光・鬼怒川へは、浅草から東武鉄道特急が運行している他、新宿からJR東武直通特急の利用が便利。いずれも所要時間は約2時間。



栃木県の中心・宇都宮

栃木県の県庁所在地である宇都宮市。は人口が50万人(2010年4月現在)を超え北関東最大の都市。宇都宮西部で採れる大谷石は建造物の建材として利用されている。1922年フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテルに使用され、現在、玄関部は愛知県の博物館明治村に保存されている。大谷資料館や大谷平和観音を訪ねてみるのも良いだろう。
最近、宇都宮が注目を集めているのが餃子。市内には餃子専門店が数多くあり、餃子目当てに訪れる観光客も多い。



蔵の町・栃木

かつて江戸との交流が盛んで、江戸の佇まいを残し「小江戸」と呼ばれるのが栃木だ。市の中心を南北に流れる巴波川(うずまがわ)を利用した江戸との水運と、時の政府から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使―れいへいし)が通行した例幣使街道の宿場町として栄えた商都である。
栃木の魅力は何と言っても、豪荘な蔵や洋館が並ぶレトロな街並。商家や店蔵が並ぶメインストリートから巴波川沿いに出た幸来橋あたりでは、漆喰の蔵が立ち並び、江戸時代(1603-1868)にタイムスリップしたようでもある。
コイが泳ぐ巴波川では蔵の街遊覧舟に乗って(4-9月12-16時、毎日運行、雨天時休み)川面からの風を受け、蔵のたたずまいを眺めながら情緒に浸ることができる。幸来橋脇にある塚田歴史伝説館は、当時、木材回漕問屋を営んでいた豪商・塚田家の屋敷で、黒塀と白壁土蔵は栃木を代表する景観だ。幸来橋を北に行くと山車会館、蔵の街美術館がある。巴波川対岸には横山郷土館がある。店舗の右半分で麻問屋、左半分で銀行業務を営んでいた明治時代の豪商の屋敷だ。敷地には回遊式の庭園が広がり、小さな洋館や茶室などが立ち並んでいる。
1884年まで旧栃木県(栃木県南部と群馬県の一部)の県庁所在地でもあった名残が堀として残っており、県庁堀と呼ばれている。栃木市役所別館は大正時代(1912-1926)建築の瀟洒な洋風建築だ。旧家の蔵や土蔵をリノベーションした美術館に、大正モダンな洋風建築物などが混在する。、町歩きをしているだけでも楽しくなってしまう。
栃木のローカルフードといえば栃木やきそば。ジャガイモ入りの焼きそばで昔から駄菓子屋で食べた庶民の味だ。
栃木へは、浅草から東武日光線特急で約70分。新宿からJR・東武直通特急で約80分。JR東北新幹線小山駅で両毛線に乗り換え10分程度で到着する。半日もあれば町並み散策や雰囲気を楽しむことができる。



ラーメンの町・佐野

栃木に隣接するのが佐野。関東三大厄除け大師のひとつ惣宗寺は天台宗の寺院。一般には佐野厄除け大師と呼ばれ、初詣の時期は参拝客で賑わう。
近年、佐野の名を全国区にしたのはラーメンだ。透き通った醤油スープが定番だ。
2003年に開業した佐野プレミアム・アウトレットはアメリカ東海岸の都市をイメージした建物におよそ180の国内外のブランドが揃っている。

佐野へは、栃木からJR両毛線で20分ほど。



東の小京都・足利

栃木県の南西部にあり、市の中心を渡良瀬川が流れる足利。日本最古の学校と言われる足利学校は平安時代(794-1192)初期もしくは鎌倉時代(1192-1333)に創設されたと伝えられている。
学校と刻まれた重厚な門をくぐると広い校内に入る。茅葺き屋根の方丈では授業が行われた。食堂として使われた庫裡、学生が生活した衆寮などが点在する。周囲は木々や庭園が広がり、自然がいっぱいだ。足利学校では漢字試験が受けられたり、論語の素読体験が楽しめたりする。
足利は東の小京都ともいわれ、レンガ造りの建物や、繊細な彫刻の施された洋館、大正ロマン風の建物などが点在している。現在もそのほとんどが工場や店舗として使われている。
足利学校近くの鍐阿寺は、四方をめぐらす土塁や堀に鎌倉時代(1192-1134)の武家屋敷の面影を今も残している。足利学校から鍐阿寺を結ぶ石畳通りでは、かつて織物の町として栄えた町らしく着物や古布を販売する店や、江戸時代の和本を売る古書店が点在する。食べ歩きに最適な煎餅を売る店やあんみつなどの甘味処、食事処もある。
足利市内には縁結びのご利益がある足利織姫神社。旧足利模範撚糸工場(現アンタレススポーツクラブ)は各地に建設された現存する唯一の模範撚糸工場。旧足利織物株式会社(現株式会社トチセン)は1913-1919年建造の赤レンガ捺染工場。旧木村輸出織物工場 事務所棟(現足利織物記念館)は1911年に建造された織物工場の事務所棟。白壁の美しさが印象的な伝統的なビザンティン様式の聖堂は足利ハリストス正教会だ。
あしかがフラワーパークは1200畳敷(約2000㎡)の大藤棚や長さ80mの白藤のトンネルなどおよそ300本の藤の楽園。郊外のココ・ファーム・ワイナリーではブドウ畑やワイン造りの現場を見学したり、ワインとの相性抜群のランチが楽しめる。
足利には東武伊勢崎線で浅草から特急で70分程。JR両毛線で小山から約50分。



東京からも近く見どころの多い栃木の旅、一度訪れてみてはどうだろう。