【東京散歩】東京・青梅で「昭和レトロ」と「猫」探しの旅
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ReleaseMarch 14, 2022
新宿駅からJR中央線で約60分で到着する東京都青梅市。かつて江戸(現在の東京)と甲州(現在の山梨県)を結ぶ青梅街道の宿場町・青梅宿があり、昔から多くの旅人や商人が行き交っていました。現在も歴史を感じる街並みが残り、とくに1900年代中頃の“昭和レトロ”を感じる街として注目されています。
その青梅が今脚光を浴びているもう一つの理由、それが「猫」なんです。
JR青梅駅前、旧青梅街道沿いの道には看板がずらりと並んでいます。これはすべて有名映画に猫をからめたパロディ看板です。絵本作家・山口マオさんの作品で、街のあちこちに10点ほどあるそう。この映画看板をはじめ、青梅は「猫町」と言われるほど猫にまつわる出会いがたくさん!
なぜ青梅市は猫の街?
宿場町としてにぎわった青梅は、織物の町でもありました。昔、絹を産する蚕の天敵であるネズミを退治するため、この町では猫が大事にされたのだそうです。常保寺というお寺には猫の形をした「猫地蔵」が祀られています。また、商売繁盛を願って奉納された猫の神様が鎮座する住吉神社もあります。そのような町と猫のつながりから、猫をテーマにした町おこしが始まったそうです。

昭和レトロ商品博物館
旧青梅街道沿いで目をひく古い木造建築で、中には1950~70年頃のおもちゃや薬、食べ物やドリンクのパッケージなど、生活雑貨が所狭しと並んでいます。大人は懐かしく、若い世代はレトロな雰囲気を新鮮に楽しめるはず。青梅市出身の映画看板師・久保板観さんが手掛けた看板の展示も圧巻。




昭和レトロ商品博物館
入館料:大人350円
営業状況はTwitterでご確認ください。
https://twitter.com/gentokan
ナミオ珈琲
2022年2月には、昭和レトロ商品博物館の1階に「ナミオ珈琲」がオープン。落ち着いた空間で本格的なコーヒーと手作り焼きドーナツがいただけます。カフェラテにはかわいい猫のラテアート。


ナミオ珈琲
https://www.instagram.com/namiocoffee/
昭和幻燈館
昭和レトロ商品博物館のすぐ近くにある別館で、墨絵作家・有田ひろみさんと有田ちゃぼさんの常設展があります。レトロな雰囲気の猫の絵やぬいぐるみ作品など、ほのぼのするものばかり。また、ジオラマ作家・山本高樹さんのノスタルジックで幻想的なジオラマ作品も展示されています。




昭和幻燈館
入館料:大人250円
営業状況はTwitterでご確認ください。
https://twitter.com/gentokan
にゃにゃまがり
駅前の路地で見つけた不思議な看板、「昭和の猫町 にゃにゃまがり」。ここはもともと「七曲りの路地」と呼ばれる細く折れ曲がった道で、そこに地元の方が猫の飾りつけを始めたんだそうです。色々な表情の猫の看板や大小さまざまな置物など、手作り感いっぱいの、ゆるくて味わい深い通りにワクワクが止まりません!さりげない足跡にも注目を。



シネマネコ
青梅駅から徒歩15分ほどの位置にある、2021年にオープンした映画館。国の有形文化財に登録されている旧都立繊維試験場の建物を改修したもので、木造建築のぬくもりを残しつつ、最新設備を取り入れたシアターになっています。併設のカフェだけの利用もできるので、散策の途中で休憩に寄るにも良いですね。イチオシメニューは地元のパン屋の手作りパンを使ったかわいい猫型のフレンチトーストです!


シネマネコ
https://cinema-neko.com/
ノスタルジックでユニークな街・青梅で、お気に入りの「レトロ」と「猫」を探しにのんびり歩いてみませんか?
▷青梅市公式「おうめ観光ガイド」:https://www.omekanko.gr.jp/
※このページの情報は2022年2月の情報です。
ライターAyumi
千葉県出身、甘いものが大好きなAyumiです。大学では日本史学を専攻し、旅先では古代から近代まで幅広く史跡巡りをしています。これまでに訪れた城の数は大小合わせておよそ100か所。アニメや漫画の「聖地」探しにも余念がありません。