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秋田、乳頭温泉、田沢湖、角館の旅

Travel

ReleaseAugust 16, 2019

7月、中国人の友人たちと秋田県へ1泊2日の旅に出かけて来ました。秋田県中東部の美郷町(みさとちょう)から、乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう)、田沢湖(たざわこ)、角館(かくのだて)まで巡りました。都市生活のストレスを解消したい方や自然が好きな方にオススメのルートです。


湧水の里、美郷町

秋田空港から美郷町まで車で1時間ほどかかりますが、途中、緑の山と広い農地を一望できます。美郷町の代表物は「湧水」です。「湧水」とは周辺の山脈から地中に流れ、地中から湧いて出る清水です。水質はきれいで、ミネラルが含まれています。26個の清水で構成された美郷町湧水群というのがあり、この中の「ニテコ清水」が六郷第一の名水と呼ばれています。明治時代、天皇が巡幸した際に、「ニテコ清水」が天皇に供せられたことから、「御前水」として知られているとのことです。湧水は現在でも生活用水として使われており、町の中には野菜を冷やしたり洗ったりするところもあります。

ニテコの湧水ニテコの湧水


今回、美郷町に行った日の気温は33度でしたが、湧水の温度は13度ほどで、涼を味わうことができました。ニテコ清水の周辺には名水庵、古木、小さい神社があり、こちらで伝統的な日本建築の美しさを見ることができました。地元の人がペットボトルを持って、湧水を汲んだり、湧水で野菜、お米を洗う姿を見て、心が安らかな田舎生活のイメージを感じることができました。湧水は美味しいお米と農作物を孕むだけではなく、「ニテコサイダー」や美味しい日本酒にもなっています。

ニテコ風景ニテコ風景


御台所御台所


乳頭山の原生林の中に佇む乳頭温泉郷

美郷町から乳頭温泉郷まで車で1時間15分ほどかかります。乳頭温泉郷は乳頭山の原生林の中にあります。ひなびた乳頭温泉郷内の一軒宿「妙乃湯」に一泊しました。モダンなたたずまいの温泉旅館です。部屋の窓からの眺めは、滝と緑色の山林がまるで「咫尺の間」がしました。金の湯(茶色)、銀の湯(透明)と二つの自家泉源で楽しめました。鉄分を多く含む湯は美肌とリフトアップ効果があるそうです。更に、館内には川面に打つ滝を一望できる混浴露天風呂や貸切温泉、寝湯など多彩な湯があり、様々な温泉タイプを楽しく体験できました。

妙の湯玄関妙の湯玄関


妙の湯金湯妙の湯金湯


妙の湯銀湯妙の湯銀湯


翌朝、乳頭温泉郷に最古の歴史を跨る「鶴の湯温泉」に行ってみました。「鶴の湯温泉」とは秋田藩の湯治場として開けた乳頭温泉郷にあるの中でも特に有名な湯宿です。入口の近くに風情あふれる水車が見えました。築100年以上の茅葺き屋根の本陳は現在でも宿泊棟として利用されているそうです。うっそうとした草木に覆われた湯小屋を見たら、日本の童話物語の世界を彷彿させました。敷地内には白湯や黒湯など泉質の異なる4つの源泉が湧出し、それぞれ個性的な湯船で楽しめます。こちらの名物は白湯混浴露天風呂です。白湯の色が、陽光のもとで、純白の光に映えていました。白湯混浴露天風呂の泉源は湯船中にあり、足元から温泉が沸いてくるのを感じることができます。中国人は俗世から隔絶し、戦禍に見舞われることもなく平和に暮らせる美しい土地を「世外の桃源」と言いますが、「鶴の湯温泉」はまさに、日本の桃源郷だと思います。

鶴の湯鶴の湯


鶴の湯鶴の湯


鶴の湯鶴の湯


藍色の美しい湖、田沢湖

「鶴の温泉」から山中を車で30分ほどで、木と木の間から青い湖が見えました。車が山林を抜けた瞬間に、コバルト色の大湖が、雄大な青山に囲まれた絶景を望むことができました。山上のスキー道、藍色の大空、白い雲。まるで風景画のようです。この大湖は秋田県の有名な観光スポット「田沢湖」です。周囲20km、最水深423.4mと日本一の深さをほこり、神秘的な雰囲気を漂わせています。グリーンシーズンにはボートや水上スキーなどウォータースポーツも楽しめます。

湖畔「浮木神社」と「辰子像」の観光スポットは見逃さないでください。「浮木神社」は田沢湖の潟尻に立つ白木造りの小さな社殿です。1769年に秋田藩士、益戸滄州によって漢槎宮と命名され、以来「漢槎宮」とも呼ばれているそうです。湖上にたたずむ黄金の像は伝説の辰子姫をモチ―フに造られたものです。かつて永遠の美を願う辰子は大蔵観音に願をかけ、満願成就の夜に大きな龍に姿を変えて湖の主となったと言われています。

浮木神社浮木神社


辰子像辰子像


車で田沢湖を一周しました。遠くから見ると、田沢湖はサファイアのように群山中に嵌めこまれています。近くから見ると、澄みきった湖水にそよ風が吹き、小さい白波が立っています。その白波が陽光のもとで、きらきらと輝いています。私は湖水の藍色に感動し、清純で、柔らかくて、いかなる修飾をプラスしない少女の顔のようになりました。田沢湖の美しさを一生忘れられなくて、次の訪問を期待しています。


武家屋敷が建ち並ぶ角館

最後の観光スポットは「角館」です。「角館」は、1620年から久保田藩最大の城下町として発展しました。京都の文化を取り入れた風雅な町並みは「小京都」とも称されています。今尚、武家屋敷が現存し、四季折々に美しい景観が広がります。聞くところによれば、角館の春は、武家敷通りの樹齢300年以上の枝垂れ桜が咲き跨り、とても美しいそうです。町中を華やかに染め上げ、大勢の花見客で賑わうのだとかの一方、7月の角館は静かで落ち着いた雰囲気でゆっくり散策でき、角館の歴史風情を存分に楽しめました。黒板塀と緑の色彩のコントラストからは、初夏の涼しさとユニークの美しさを感じられました。「角館樺細工伝承館」は町の伝統工芸品である樺細工や、地元の歴史などを紹介する文化館です。館内では樺細工の製作実演などが行われ、その魅力にふれることもできました。


角館角館


樺細工伝承館樺細工伝承館


もし今、疲れているようでしたら、秋田旅行はいかがでしょうか?美郷町で田舍の生活を体験したり、日本海の海鮮と郷土料理を食べたり、乳頭温泉郷で疲労を洗い流したり、田沢湖と角館の大自然と歴史文化を観賞したりすれば、きっと疲れもふき飛び、大満足できることでしょう!

※このページの内容は2019年7月のものです。