あっと!日本-01
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日本仏教のひとつである真言宗の開祖・弘法大師空海が修行し歩いた道、88ケ所の寺院などを辿り巡礼する「お遍路」。全てを巡ると煩悩が除かれ、八十八のご利益・功徳が得られるとされるものですが、近年は健康祈願や供養、自分探しの旅など、参拝目的は様々です。「札所」と呼ばれる88ケ所は、徳島から、高知、愛媛、香川の順に番号がついていて、全てを歩いて巡ると40日以上かかるといわれます。しかし、必ず順番通りに巡るルールはなく、また、一度に全てを巡る必要もありません。移動も徒歩だけでなく、車、公共交通手段など自分に合った方法を選べるので、まずは気軽に、観光の途中に立ち寄ったり、気になったお寺から巡ってみるのもいいでしょう。巡礼者は「お遍路さん」と呼ばれ、地元の方はお遍路さんを見守り、もてなす風習があります。基本の装備は、白衣(びゃくえ)、金剛杖(こんごうづえ)、菅笠(すげがさ)、輪袈裟(わげさ)など。本格的な装束から簡略化されたものまで様々あり、四国各地で購入することができます。もちろんこれらの装備を身に着けていなくても参拝は可能です。無理せず自分に合ったスタイルで巡りましょう。お寺ごとに授けてもらえる御納経(御朱印)をまとめる納経帳は、旅の記念にもなるので持っておくのがおすすめです。的お遍路入門!四国のサイクリングお遍路にもおすすめ!心が整う  四国めぐり4県それぞれに特色があり、海や山の美しい景色が楽しめる四国はサイクリングで巡るのにぴったり。観光スポットやお遍路の立ち寄りも、自転車であれば自由に計画できます。体力に自信のある方は、ぜひ約1000kmの四国一周コースにチャレンジしてみてください。初心者でも楽しめる短めのコースも各県で設定されているので、旅のスタイルに合わせて楽しみましょう。▲ 鳴門海峡大橋▲ 津田の松原徳島香川2

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