奈良県で1716年に創業し、日本の工芸をベースにした生活雑貨を扱い、全国にファンを持つ「中川政七商店」。2021年4月にオープンした複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」の店舗では、奈良の工芸・かや織の「ふきん」をはじめ、さまざまな奈良の工芸品や特産品を販売しています。落ち着いたぬくもりと可愛さが感じられるものばかり。手績み手織りの麻を使ったはがきに染色するなど、工芸に触れる体験もできます。格子戸をくぐり、路地を入った長屋の中にある文房具と雑貨のお店。文房具愛にあふれた店長が日本と世界中から集めた様々な文房具が、所狭しと並んでいます。中でも注目は、奈良ゆかりのものをモチーフにしたオリジナルの「ならうふふ文具」。インパクト大の「大仏クリップ」や、鹿のデザインされたメモ帳やマスキングテープが人気だそう。日本の伝統的なサンダル、雪駄。奈良は雪駄をはじめとする和の履物作りがさかんな地域です。その奈良の職人が作る雪駄の専門店で、伝統的なスタイルから洋服にも合わせやすいモダンなものまで、様々な種類が並んでいます。通気性に優れ履き心地が良い大和工房の雪駄は、海外にもファンが多いんだとか。「鹿猿狐ビルヂング」は「中川政七商店」のシンボルである鹿、スペシャルティコーヒー店「猿田彦珈琲」の猿、ミシュラン一つ星の名店によるすき焼き店「㐂つね(きつね)」の狐からとられたもの。3匹の動物がそろう、ここ限定の絵柄のグッズも人気です。 中川政七商店 奈良本店 coto mono 大和工房ならまち店 奈良市元林院町22 奈良市公納堂町6西2 奈良市中新屋町15 奈良市元林院町31-1 奈良市井上町11 奈良市上三条町23-4中川政七商店が茶道文化を広げるために立ち上げたお店で、お茶と和菓子をいただけます。気軽に入れるテーブル席のほか、座敷席では築約100年を超える和風建築や中庭を存分に眺めることができます。自分でお茶を点てられるセットや、さらに茶道を学びたい人には事前予約制で茶道の体験ワークショップもできます。大正期に建てられた住宅を活用した「奈良町南観光案内所」を中心にした複合施設。食堂「竈(かまど)」とティールーム「囀(さえずり)」があり、ならまち散策の休憩におすすめです。「囀」は木のぬくもりが感じられる心地よい空間で、お茶や季節のケーキを楽しめます。手軽にスイーツを楽しむなら奈良市観光センター「NARANICLEナラニクル」内のレストラン&カフェ「CAFÉ ETRANGER NARAD」へ。鹿のクッキーがかわいいソフトクリームは、定番のバニラの他に奈良の特産品「大和茶」味もあります。江戸時代末期から明治時代の面影を残す町屋が並んでいます。古都をめぐる ならまちウォークお気に入りを見つけよう♪カフェでひと休み猿沢池CAFÉ ETRANGER NARAD 鹿の舟茶論 奈良町店元興寺真言律宗元興寺所蔵奈良は710年に都が置かれ、794年に平安京に遷都するまで古代日本の中心地として歴史に刻まれた街。「平城京」と呼ばれ、東西約4.2キロ、南北4.8キロ、さらに東側に付属した「外京」を含めると2400万㎡にもなる大きな都でした。外京には多くの社寺があり、現在も多くの人が参拝や観光に訪れ、この地域は「ならまち」と呼ばれます。行くシカ!WEBで記事を読むatt-japan.net/archives/135246
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