富士山の麓・静岡県は、全国の茶園面積の約4割を占める日本を代表するお茶(緑茶)の名産地です。一口に緑茶といっても、産地やブランドから色、味まで多彩。また、茶摘み体験や製茶工場見学の機会に加え、お茶カフェも充実しています。4月から5月は、その年の新芽でつくる美味しい「新茶」の季節。この機会に静岡でお茶の世界に浸ってみては?

日本を代表する茶どころ・静岡でお茶を満喫しよう
静岡県の主な茶産地
①天竜、森、春野
②掛川、菊川
③牧之原
④藤枝、島田、岡部
⑤川根
⑥本山
⑦清水、庵原
⑧富士、沼津

静岡はなぜ「お茶王国」?
静岡県は温暖で雨量が多く、茶の栽培に理想的な環境と言えます。その歴史は13世紀に始まり、静岡出身の僧侶が中国から持ち帰った茶の種を山あいに蒔いたことが起源と伝わります。江戸幕府初代将軍・徳川家康も静岡の茶を愛飲し、17世紀後半には幕府に献上される御用茶となりました。
19世紀後半、近代化の中で武士たちが刀を鍬に持ち替えて開墾した牧之原台地は、今では日本最大の茶園に。近年では抹茶生産も県内各地で盛んです。茶の輸出量でも日本屈指の「お茶王国」静岡県。あなたが飲んだことのある日本茶も静岡産かも?

多彩なお茶の楽しみ方
甘みと渋みが調和する浅蒸し茶や、苦味を抑えた深蒸し茶、濃厚なコクの玉露など、県内各地で多様な茶が生産されています。最近ではお茶カフェ併設の製茶工場も多く、ティータイムとともに見学や買い物も楽しめます。また、焼酎を緑茶で割るお茶割りや、茶のシロップを使ったかき氷などのお茶グルメを街中で気軽に味わえるのも魅力です。

静岡お茶トリビア
◆県内各地の小中学校で「茶の入れ方教室」や、茶園での茶摘み体験が行われます。かつては新茶期に子どもたちが収穫作業を手伝うための休暇もあったそう。蛇口からお茶が出る給茶機のある学校もあります。
◆新茶期には、行政や金融機関などで職員が訪問客らに新茶を振舞うのが風物詩となっています。
緑茶の効能
緑茶には、がんや高血圧といった生活習慣病の予防や殺菌に効果的とされるカテキンをはじめ、リラックス効果のあるテアニン、ビタミンC、カフェインなど栄養素が豊富です。古くは薬の一種として飲まれており、現在でも風邪やインフルエンザ、口臭の予防などに良いと言われています。
五感でお茶を味わうスポット&アクティビティ
ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)

牧之原台地に建つお茶専門の博物館。静岡を含む日本と世界のお茶の歴史や製造工程、文化について学べます。音声ガイドは英中韓に対応しており、お茶について深く知りたい人におすすめ。石臼での抹茶挽きや、茶室での茶道体験も楽しめます。3階の展望テラスでは眼前の茶畑の眺望を楽しめ、「富士山展望ホール」では天候次第で富士山を見渡せます。また、レストランでは抹茶をたっぷり使ったそばなどを、ショップでは抹茶の濃さが違う数種類のジェラートを使ったパフェも味わえます。
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料金:300円(2026年4月から500円へ改定予定)
※音声ガイド、各種体験は有料。
| アクセス | JR金谷駅→バスで6分→「ふじのくに茶の都ミュージアム」バス停 |
| 営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 火(祝日の場合は翌平日休館)、年末年始 |
| URL | https://tea-museum.jp/ |
Tea Cup Trip(静岡市)

英語に堪能な日本茶インストラクターと、静岡市の中山間地の茶園や製茶工場を巡る少人数制ツアー。見晴らしの良い茶園で茶摘みを体験しながら、高品質なお茶づくりへのこだわりや日本茶の知識を学び、様々なお茶のテイスティングを楽しめます。




料金:14,000円~
※公式サイトを参照。
| 営業時間 | 13:00~15:30 |
| URL | https://www.teacuptrip.com/tours/ |
海と富士の茶の間(富士市)
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茶畑に囲まれた屋外茶席で、富士山や遠方の駿河湾の景色を眺めながらお茶の飲み比べを楽しめます。その場に寝そべると、目線が茶畑と同じ高さになる独特の「インフィニティ―茶畑」の景観が広がります。事前予約制の90分間貸切なので、ゆったりとティータイムを堪能できますよ。4月上旬からは新茶摘み取り体験もできます。

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料金:4,000円
| アクセス | JR新富士駅→タクシーで16分 |
| 営業時間 | 10:00~11:30 、12:15~13:45、14:30~16:00 、16:30~18:00(11/1〜2/28は16:30~の営業なし) |
| 定休日 | 不定休(雨天中止) |
| URL | https://changetea.jp/chanoma/fuji-chanoma/ |