東京で神社巡り：個性的なお守りをチェックしよう

阿佐ヶ谷神明宮

駅から数分の距離にありながら約3,000坪の広さを誇り、巨木が並ぶ境内が印象的な阿佐ヶ谷神明宮。人気を集めているのがオリジナルのお守り「神むすび」。伝統技法で編まれたレースのブレスレット型で、身につけることでご縁や幸運を結ぶとされています。可愛らしいデザインや季節限定版はSNSでも注目されています。

◆通年頒布の神むすびには、日本の伝統色に由来する名前が付けられています。

浅草神社

東京の定番スポット「浅草寺」のすぐそばにある浅草神社。この神社のユニークなお守りは、手首に巻くタイプの「巫　水引守」。毎月1日には100本限定で、デザインの異なる新作が登場します。

◆日本の伝統工芸品である「水引」は、和紙をこより状にしてのりで固めた飾り紐で、お祝いや贈り物の際によく用いられる飾りです。

桜神宮

世田谷区にある桜神宮は、「古式神道」を受け継ぐ神社で、毎年４月の大祭では、素足で炭火の道を渡る「鎮火式」が行われるなど、特別な神事も行われます。毎年2月下旬ごろから３月中旬ごろまで、境内の河津桜が美しく咲きます。ここでは、桜をあしらった「レース御守」が大人気。2025年6月には淡いブルーの紫陽花バージョンが期間限定で登場し、2026年6月にも一ヶ月限定で頒布予定です。このほか、2026年2月からは、新たに色の異なる2種類の「レース御守」を頒布する予定です。

鳩森八幡神社

将棋堂

「鳩森八幡神社」は向いに以前日本将棋連盟の本部があり、将棋の上達を目指す人々の守護神を祀る「将棋堂」があります。将棋の絵馬のほか、将棋の技術向上や「勝利に王手をかける」ことを祈願した「王手勝守」などがあります。「王手勝守」は小さな木製ケースに将棋盤が描かれており、持ち歩くだけでなく、飾っても気分が引き締まります。

妙義神社

1,300年以上の歴史を誇る古社。境内には江戸（現在の東京）で活躍した15世紀の武将・太田道灌を祀る末社があります。道灌には戦に敗れた時黒猫に導かれ難を逃れたという逸話が残ってあり、この神社では小さな黒猫が刺繍された「導守」や、ステンドグラスのように美しい「黎明守」がいただけます。

左：黎明守／右：静謐守

高木神社

高木神社の御祭神である高皇産靈神（たかみむすびのかみ）は、日本神話に登場する最古の三柱の神。「産霊（むすひ）」には「結ぶ」「生産・生成」という意味があり、さらに日本語でおにぎりを指す「おむすび」と同じ発音でもあり、縁結びのご利益があるという可愛いおむすび型御守は、つい手に取りたくなりますね。他にも、境内にはおむすびをモチーフにした飾りがたくさん。

◆縁結びは恋愛だけでなく、人や仕事、あらゆる出会いのご縁にご利益がありますよ。

東京大神宮

写真提供：東京大神宮

東京大神宮は伊勢神宮と同じく、天照皇大神や豊受大神を祀り、縁結びに御利益のある神社として有名です。良縁を願うなら、相手の心を開くという「鍵」をモチーフにした御守もおすすめです。

写真提供：東京大神宮

お守りQ＆Aコーナー

Q1お守りの扱い方は？他人にお守りを譲渡する、もしくはプレゼントしてもいいですか？

お守りは神さまの力が宿るものとされ、財布やカバンなどに入れて身近に持ち歩くといいでしょう。人に渡すことは基本的には問題ないですが、お土産や記念品として扱うのではなく、神聖なものとして感謝の気持ちを忘れずに大切にしましょう。

Q2お守りは有効期限がありますか？期限が切れたらどうしたらいいですか？

明確な期限はありませんが、お守りのご加護は時とともに薄れるとされ、今まで身に着けていたお守りを、感謝を込めて神社へ納め、お焚き上げしてもらう習慣があります。多くの神社では年末年始に「古神札納所」が設けられますが、通年で受け付けているところもあります。

Q3お守りをたくさん持っていると、宿る神さまたちがケンカしてしまいませんか？

日本の神道では身の回りのすべてのものに神が宿ると考えられています。神さまはケンカすることはありませんが、お守りはコレクションアイテムではないので、自分が必要だと思う数、大切に管理できる数に留めましょう。