緑豊かな丘陵にある三田市ガラス工芸館で「吹きガラス」作りにトライ!

三田市南東部に位置する「三田市ガラス工芸館」は、関西では最大級規模を有しています。世界各国の優れたガラス作家による美しい作品(ガラス杯)が展示され、またガラス作品を自分の手で楽しみながら作る、という貴重な制作体験ができる施設です。吹きガラス・バーナーワーク・ステンドグラス、サンドブラスト等の体験が楽しめます。

今回は三田市ガラス工芸館にて「吹きガラス1日体験」に挑戦しました。

緑豊かな丘陵にある三田市ガラス工芸館で「吹きガラス」作りにトライ!

季節に合わせた体験メニューもありますよ。写真右下のひな人形、可愛いですね。

吹きガラス工房へは屋外の通路を進みます。美しいガラス作品が出迎えてくれました。

工房に入ると、色をつけたコップの見本がずらり。コップか一輪挿しのどちらかのチョイスなので、今回はコップを、色は赤を選びました。素敵な作品ができますように。

次に、安全の為用意されたデニム綿のエプロンと、やけど等しないよう右手にアームカバーと手袋を着用しました。

講師の先生にご挨拶して、炉の前のベンチに座ります。炉の中から真っ赤な炎が見えて、一気に熱を感じ、緊張が高まってきました。

いよいよ体験開始。まず先生から溶解炉(電気炉)の中に入れたブローパイプ(吹き竿)を渡され、突然のことにちょっとびっくり。しかし、本格的な体験のスタートと気を引き締めて臨みます。炉の中にはバッチ(珪砂、ソーダ灰などをミックスしたもの)が約1300度の高温で溶けており、覗いただけで顔に熱さを感じます。

先生が溶けたガラスをブローパイプに巻きつけて取り出し、作業机の上に広げた色ガラスの細かい粒をガラスの表面につけ、机の上でくるくると形を整えます。

体験者は成形用の炉から2メートルほど離れた作業席に座ります。先生がブローパイプをしっかりと握って、「廻しながら息を大きく吹いて下さい」とのこと。マウスピースから思いっきり息を吹き込みました。熱さは全く感じませんでした。

そうして何度か息を吹きいれ、ガラスの膨らみ具合をチェック。最後に紙リン(水を浸み込ませた新聞紙の束)で形を整えます。手のひらに紙リンを乗せて、その上に熱いガラスをつけて成形、というのは安全とわかっていても、ちょっとスリリングな体験。ガラスと手のひらが密着するような感じがあるのに、熱くなかったのには驚きです。

コップの飲み口になる部分を作るため、ジャック(箸)と呼ばれる器具を使って、切込みを入れます。

底の部分の作業では、パドルをコップの底に並行に当てて、平らになるように整えます。この辺りから少し落ち着いて出来るようになってきました。

次は、先生がブローパイプから綺麗にガラスを切り離し、飲み口を整形していきます。

最後に、底の部分を切り離し、バーナーで底の部分を滑らかにします。初心者が均整の取れたコップを作るのは難しいですが、先生が工程の都度きれいに修正して下さるので安心です。見て下さい、この美しい形状!これで今日の体験は無事終了です。

実はここからが美しく丈夫なガラスコップにするための、大切な仕上げの行程です。約480度にキープした電気炉の徐冷炉に入れて、一晩かけてゆっくり冷まします。一気に作品の温度を下げると、割れてしまうからだそうです。次の日に取り出して、仕上げをして下さいます。作品は1週間ほどで引き取り可能で、事務所にて引き取り、または着払いで自宅に郵送してくれます。

体験工房では、ガラス工芸愛好家の方々が思い思いに作品作りに没頭していました。ガラス工芸館は初心者も、また専門的な作業にも対応できる本格的な施設です。

初めての吹きガラス体験でしたが、本格的な設備と専門家のマンツーマンの指導のおかげで、工程ごとに変化するガラスの魅力を知ることができる感動の1日でした。

こちらが後日送られてきたマイコップ。皆さんもぜひ、三田市ガラス工芸館でご自分へのご褒美や大切な方へのプレゼントを制作してみるのはいかがでしょう?

新型コロナ感染予防対応として、マウスピースは使い捨て、無料貸し出しのエプロン、アームカバー等は都度、洗濯・消毒しています。

事前予約で「JR三田駅」北口より無料送迎タクシーの手配が可能です。

この記事はぐるっとおでかけ阪神北“ひょうご北摂ツーリズムガイド”からの転載です。

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住所 兵庫県三田市香下1832
アクセス JR福知山線「三田駅」または、神戸電鉄「三田駅」下車、タクシーで15分  ※事前予約で「JR三田駅」北口より無料送迎タクシーの手配が可能です。
営業時間 9:00~17:00
定休日 火曜日 (祝日の場合は開館し翌日休館)・年末年始
URL https://glass-sanda.jp/index.html

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このページの情報は 2022年1月の情報です。

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