草津温泉:「湯畑」がシンボルの日本の名湯

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群馬県の草津温泉は東京近郊の温泉地のひとつ。「湯畑」や「湯もみ」など温泉にまつわる独特の文化があり、また、温泉街が充実していることで人気を博しています。

草津温泉

草津温泉はなんと温泉の自然湧出量が日本一。酸性で硫黄を多く含む湯は恋の病以外はなんでも治すと言われたほど高い効能でも知られ、昔から湯治に訪れる人が多くいました。

源泉は50℃近くになる熱さで、そのまま入浴することはできません。草津温泉のシンボル「湯畑」は源泉から木樋(木製の水道管)を通る間にお湯を冷ます仕組みで、これにより、水で薄めて温泉の効能を下げることなく、各温泉旅館に湯を運ぶことができます。

夜の湯畑はライトアップされてさらに幻想的な雰囲気に。

「湯もみ」も同じく湯の温度を下げる工夫で、熱い源泉の中に木製の長い板を入れて湯をもむ、草津温泉の伝統のひとつです。また、湯もみには湯を柔らかくする効果や熱い湯に浸かる前の準備運動の意味もあり、江戸時代(17世紀~19世紀半ば)にはすでに行われていたそう。複数人が息を合わせて湯をもむときに歌う「湯もみ唄」も特徴で、現在では「熱之湯」で湯もみの歌や踊りのショーが毎日公演されています。

湯畑の周りには温泉施設や旅館が並び、湯めぐりをするのも草津温泉の醍醐味です。湯畑のすぐ脇には足湯もあり、気軽に湯畑から引いた温泉を楽しめます。さらに2021年2月には、源泉をそのまま引いた手洗い場も登場しました。

「大滝乃湯」・「御座之湯」・「西の河原露天風呂」という3つの日帰り温泉施設があり、中でもおすすめは「西の河原露天風呂」。湯畑から900メートルほど離れた位置にあり、広々として開放感抜群の露天風呂です。自然に囲まれ、新緑や紅葉など季節ごとの美しさを感じられます。

周囲には自然豊かなスポットも多い草津温泉。日帰りや1泊2日で温泉街を楽しむもよし、数日滞在してゆっくり湯めぐりをしながら疲れをとるのもよし。「天下の名湯」と謳われる草津温泉の楽しみ方はたくさんあります。

問い合わせ
草津温泉観光協会
TEL:0279-88-0800

アクセス 東京駅→北陸新幹線で70分→軽井沢駅→草軽交通または西武観光バスで80~115分→草津温泉
電話番号 0279880800

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このページの情報は 2021年4月の情報です。
ライター
att.JAPAN編集部
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