埼玉県川越市は江戸時代(1603~1867)に川越藩の城下町として、そして商人の街として栄え、「小江戸」と称されています。今も江戸時代の町並みが残っていますが、中にはニューオープンのお店も増え、街中を歩いているだけで、過去と現在を行き来するような体験ができます。東京・池袋駅からも東武東上線で約30分で行けるので、最近は日帰り旅行にも人気です。人気の食べ歩きグルメや写真スポットは混雑することもありますが、今回は埼玉出身の私が川越の穴場スポットをご紹介します!
※食べ歩きが禁止されている場所もありますので、ご注意ください。
小江戸蔵里
西武新宿線本川越駅から徒歩3分のところにある、お土産店、お食事処、ききざけ処などが集まる複合施設です。蔵造りの町並みへ向かう途中に、ちょっと寄り道してみましょう。
19世紀後半以降、明治・大正・昭和の3つの時代に建てられた3つの蔵をそれぞれ活用した施設です。まずは「おみやげ処 明治蔵」に入ってみました。
中には埼玉県の特産品である味噌、醤油、煎餅、焼き菓子などがたくさん並んでいます。
小分けにされた焼き菓子もお土産にぴったりです。
店内にはカフェもあり、川越ならではのさつまいもスイーツとコーヒーでほっと一息つくこともできます。
そして「ききざけ処 昭和蔵」。
ここには埼玉県で作られている34蔵の日本酒が揃っています。
注目は、日本酒の試飲機です。500円でメダル4枚を購入でき、メダルをマシンに入れるとお猪口1杯分(約18ml)の日本酒を、自分の好きな組み合わせで飲み比べることができます。
普段はお猪口の貸し出しがありますが、コロナウイルス感染対策として現在は紙コップで提供されています。
日本酒はフルーティーなものや、軽い口当たりのものもあるので、日本酒初心者の方も気軽に楽しむことができます。居酒屋等では一合(約180ml)単位でしか注文できないこともありますが、これなら少しずつ味見ができるので、自分好みの日本酒に出会うことができます。
試飲機から気に入ったものがあれば、店内で購入することも可能。
余ったメダルをおつまみと交換することもできます。
川越熊野神社
開運・縁結び・厄除け祈願で有名な川越熊野神社。
多くの神社には、まず鳥居をくぐると拝礼前に手を洗う手水舎があります。現在は感染防止対策で使用できない神社も多くなっていますが、こちらの神社では手水舎として現在は使用できないものを縁を結ぶ「恋手水」として、視覚的に楽しめるようにアレンジが加えられています。
そして、川越熊野神社の特徴はおみくじの数。通常は数種類しかないありませんが、ここではなんと24種ものおみくじを引くことができます。恋愛運、金運、健康運など気になるものを占ってみましょう。
ほかにも、輪投げで運試しや財運がアップすると言われる銭洗いの池や八咫烏様から一言頂ける「むすひの庭」など、様々な体験ができます。
蔵造りの町並み
1893(明治26)年の大火で、町の3分の1が焼失したことがきっかけとなり、防火性のある蔵造りの町並みが誕生しました。私が訪れたのは週末ということもあって、たくさんの人で賑わっていました。
菓子屋横丁
20軒もお店が並ぶ、菓子屋横丁。歩いているだけで昔にタイムスリップしたような体験ができ、子供から大人まで楽しめます。
私が子どもの頃に食べていた駄菓子もたくさんあります。子供たちも真剣な眼差しで駄菓子を選んでいました。