信玄の湯 湯村温泉:武将や文化人に愛された名湯
信玄の湯 湯村温泉:武将や文化人に愛された名湯
山梨県甲府の温泉郷、「信玄の湯 湯村温泉」は戦国時代の名将武田信玄(1521~1573年)のかくし湯の筆頭として知られています。かくし湯とは領主が独占的に利用した温泉のことで戦で傷ついた兵の治療にも使われていたそう。また、江戸時代には浮世絵師・葛飾北斎の絵にも描かれたほか、近代以降も、文豪太宰治や井伏鱒二、松本清張らが執筆していた宿もあり、多くの文人、俳人、画家、書家などに愛されてきました。
毎分1トンにも及ぶ平均温度約40℃の良質な湯が湧出する湯村温泉には源泉かけ流しのホテル・旅館も数多くあります。泉質はほとんどがナトリウム塩化物泉で、筋肉痛や神経痛、きりきず、冷え性などに効果があると言われています。
温泉街の8つの宿泊施設では「湯めぐり手形」を宿泊者に無料で発行しており、他施設の温泉浴場を一箇所500円で楽しむことが出来ます。宿泊施設の中には日帰り入浴が可能な施設もあるので、気軽に立ち寄ってお湯の違いを楽しむことも可能です。
武田信玄の住居跡に建てられた武田神社は温泉街から車 で10分。信玄は勝運の持ち主であったと伝わることから勝負事、商売、政治で勝つというご利益があると人気の神社です。境内には延命長寿や万病退散に関するパワースポットも多く、湯村温泉にお泊りの際はぜひ訪れてみてください。
2020年に「日本遺産」に登録された紅葉の名所「昇仙峡」 は温泉街から車 で30分。長い歳月をかけて削り取られた断崖や奇岩と緑や紅葉のコントラストが美しいだけでなく、滝や渓流を流れる豊富で清らかな水を眺めるのも心が癒されます。
毎年春には、「信玄公祭り」が開催されます。信玄が掲げた軍旗「風林火山」がはためき、サムライ姿の約1500名もの人々が甲府駅前に集結。暗くなりかけた頃、かがり火が灯されホラ貝が響き渡る中、いっせいに出陣するその様子は必見です。
味噌味の煮込みうどんに似た「ほうとう」や鳥のもつを甘辛のしょうゆダレで照り煮した「鳥もつ煮」も温泉を訪れた際にはぜひ試してみてほしい甲府名物グルメ。 信玄公ゆかりの温泉地でぜひ心も体もお腹も満たしましょう。
アクセス | 新宿駅→中央線特急あずさまたはかいじで90分 →甲府駅→タクシーで10分→湯村温泉 |
電話番号 | 0552522261 |
URL | https://yumura.org/ |