東京の亀有と言えば、子どもの頃から親しんでいるアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称:こち亀)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。亀有には『こち亀』ゆかりの施設や店舗が数多くあります。また、大行列のできるラーメン屋や老舗レストランに加え、SNS映えするカフェや素材にこだわったスイーツ店も点在しており、『こち亀』のスポット巡りの際にはぜひ立ち寄ってみてください。
亀有は『こち亀』だけじゃない!おしゃれで美味しいカフェ&スイーツ5選
カフェこぼれび

亀有駅南口の商店街ゆうろーどに佇むカフェ「こぼれび」は、思わず足を止めて眺めてしまうような魅力的な外観が印象的なお店です。
店内にはアンティークの家具や器が並び、葛飾区出身の店主・TETSUさんとTomomi Satoさんのこだわりが随所に感じられます。

2023年にオープンしたこのカフェは、ヴィーガン対応メニュー(※)も提供しています。飲食業界での経験がなかった店主が開業を決意したのは、夫婦で環境保全や動物福祉、人権といったテーマに関心を持ち、「自分たちの想いを発信する拠点をつくりたい」と考えたことがきっかけだったそうです。
畜産による環境への負荷を少しでも減らしたいという思いから、肉を食べない生活を選び、このカフェを通して「お客さんが考えるきっかけになれば」という願いを形にしています。
※オンラインで事前予約可能

取材の時にいただいたのは、ハンドドリップで淹れられた「フェアトレードコーヒー」と「平飼い卵の紅茶プリン」。メニュー名に「平飼い」と明記することで、注文の際にお客さんがその言葉に興味を持ち、会話のきっかけになることもあるそうです。
プリンはしっかりとした固めの食感で、固めプリン好きにはたまらない一品。丁寧に抽出されたコーヒーも香り豊かで、とても美味しくいただきました。
また、カフェインレスコーヒーや魚などを使った軽食メニューも用意されています。

テーブル席のほかにロフト席もあり、冬になるとこたつ が登場します。
家にこたつがない人でも、「一度入ったら出られなくなる」あのぬくもりを体験できます。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-32-1 |
| 営業時間 | 月〜土12:00〜21:00、日・祝12:00〜19:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| URL | https://coborebi.com/ |
SKWAT/twelvebooksに併設されたコーヒーショップ「TAWKS」

2024年11月、葛飾区西亀有の高架下に「SKWAT/twelvebooks」がオープンしました。
アートブック専門のディストリビューター「twelvebooks」、レコードショップ「VDS」、そしてコーヒーショップ「TAWKS」で構成される複合施設です。
コーヒーショップは、アートブックやレコードを扱う倉庫(店舗)とは別の店舗にあります。亀有駅から歩いてくると、まずその倉庫の店舗が目に入ります。
倉庫内では小規模な展示が行われていることもあるので、展示を眺めたりレコードを試聴したりしてから、カフェでゆったりとコーヒーを楽しむのがおすすめです。

店内は大きく二つのエリアに分かれており、入口から左側が自由に利用できるフリースペース、右側が定期的に展示内容が変わる展示空間になっています。

フリースペースの奥には大きな窓があり、午後には柔らかな日差しが差し込みます。取材時もその美しい景色に思わず何度もシャッターを切ってしまいました。

「TAWKS」の店内は、出入りも着席も自由なフリースペースとなっています。
コーヒーや焼き菓子を楽しみたい場合は、入口近くにあるチラシやポスターが貼られた小さな部屋にあるカウンターへ。
ドリンクメニューとさまざまな焼き菓子が並んでおり(英語表記あり)、スタッフに注文・会計を済ませ、受け取り用の名前を伝えると、好きな席で待つことができます。
商品ができあがると、スタッフがベルを鳴らして名前を呼んでくれるので、小部屋の窓口から受け取りましょう。
ちなみに、こちらではヴィーガン対応の焼き菓子も販売されていますよ。

オーツミルクのラテをいただきました。
かわいらしいカップとラテアートに丁寧に淹れられたコーヒーの味わいは格別で、大満足の一杯でした。
| 住所 | 東京都葛飾区西亀有3-26-4 |
| 営業時間 | 水~金8:30~18:00、土日祝11:00~18:00 |
| 定休日 | 月・火曜日 |
| URL | https://www.instagram.com/tawks___/ |
HANAMEKI--花めき--

亀有駅から徒歩約9分で行けるカフェ「HANAMEKI–花めき–」。看板メニューは、SNSで話題になった「フルーツサンド」です。
ショーケースには、定番のみかん、いちご、バナナ、キウイのほか、季節限定の焼き芋やいちじくなど、20種類以上のサンドがずらりと並びます。
どれにしようか迷ったら、一番人気の5種ミックス味や、店主 おすすめのオレオクリーム味を試してみてはいかがでしょうか。


フルーツサンドはテイクアウトも可能ですが、席数は少ないものの店内はとても居心地がよく、時間に余裕がある方にはドリンクと一緒に店内でゆっくり味わうのがおすすめです。

フルーツサンドやドリンクのほかにも、パスタ、アフタヌーンティーセット、かき氷など、豊富なメニューが揃っています。

さらに、焼き菓子やはちみつ漬けナッツ、「食べられる紅茶」など、お土産にぴったりなテイクアウト商品も販売されています。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有4-31-17 |
| 営業時間 | 11:00~19:00 |
| 定休日 | 火・水曜日 |
| URL | https://www.instagram.com/hana_meki/ |
ジェラテリアクラフティス

商店街の一角に佇むジェラートの専門店「ジェラテリアクラフティス」。店主の阿部さんは亀有出身で、以前は小学校の先生をされていました。
取材時の午後には、放課後の子どもたちが店の前を通りかかって笑顔で挨拶したり、お母さんと一緒に立ち寄ってジェラートを食べて帰る姿も見られ、地域の子どもたちからとても愛されているお店だと感じました。

メニューの上から3つ(北海道ミルク、チョコレート、ピスタチオ)は通年楽しめる定番フレーバー。そのほか、かぼちゃ、みかん、白桃、和梨などの季節限定フレーバーも登場します。夏はフルーツ系が多く、秋には紅茶や栗など、濃厚な味わいのフレーバーを展開予定とのことです。
子どもたちからジェラートのフレーバーアイデアを募集し、選ばれたものを実際に商品化するという取り組みも行っています。
また、使用する果物は産地から直接仕入れており、店主自ら収穫に行ってジェラートを作ることもあるそうです。

ピスタチオとかぼちゃキャラメルをいただきました!かぼちゃキャラメルはキャラメルのほろ苦さと香ばしさのバランスが絶妙で、とても美味しかったです!

店内では、亀有にちなんで亀甲型に焼き上げたバタートルも販売しており、お土産にもぴったりです。

阿部さんによると、「ジェラート店はカフェと違って、5分10分あれば気軽に立ち寄ってリフレッシュできるのが魅力」とのことです。旅の合間にちょっと寄り道して、美味しいジェラートでほっと一息つくのもおすすめですよ。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-19-5 |
| 営業時間 | 11:00~19:00 |
| 定休日 | なし |
| URL | https://www.instagram.com/craft_ice_coffee |
ブルー・ザ・ベリー

ブルーベリースイーツ専門店「ブルー・ザ・ベリー」。使用するブルーベリーは主につくば市の契約農家から仕入れ、ミルクや小麦粉、卵もすべて国産にこだわっています。素材の味を生かした、手作りのブルーベリースイーツを楽しめるお店です。

ショーケースには、ブルーベリープリンやマフィン、カットケーキなどさまざまなスイーツが並びます。数ある商品の中でも、店主おすすめは常温で保存できる「ブルーベリーキューブ」。台湾の人気お土産「パイナップルケーキ」から着想を得て作られたスイーツで、餡にはブルーベリーのほかに、パイナップルケーキでよく使われる冬瓜も使われています。

実際に食べてみると、サクッとほどけるクッキー生地と、ブルーベリー&冬瓜餡の優しい甘さが絶妙にマッチ。こうした焼き菓子が好きな方にはぜひ試していただきたい一品です。個包装になっているので、家族や友人へのお土産にもぴったりです。

また、亀有本店でしか食べられないオーダースイーツ「ブルーベリー&チーズクリーム」もおすすめです。ワッフルは、もちもちとした弾力と、濃厚な卵とミルクの香りが特徴です。ほどよいチーズクリームとブルーベリーソースが絶妙にマッチしていて、一口食べたら思わずもう一つ食べたくなるほどの美味しさです。イートインスペースはないため、購入後は亀有公園のベンチで両さんの隣に座って味わうのもおすすめですよ。

ブルーベリー好きの方は、同じく亀有本店限定のブルーベリーシェイクやブルーベリーラテなどのドリンクもお見逃しなく!
※店主からの一言:日本に来たら、有名な浅草とか上野とかだけではなくて、ちょっと離れた町にもいろんな観光地があって、東京の魅力をいっぱい集まっているところなので、ぜひ下町にも足を運んで遊びにきてもらいたい。この店にもぜひ!
| 住所 | 東京都葛飾区亀有5-16-16 |
| 営業時間 | 11:00〜18:30 |
| 定休日 | 月曜日(その他、年末年始・特定日など休業がございます) |
| URL | https://bluetheberry.com/ |