皇居の西に位置する赤坂は、東京の歴史と地形の特徴がぎゅっと凝縮された街です。起伏に富んだ地形で、台地の上には江戸時代(1603~1868年)に大名屋敷が建ち並び、近代に入ると皇室施設や大使館が建てられました。戦後はバーやナイトクラブが集まる大人の街としてにぎわい、要人が通う料亭も繁盛しました。
1990年代には放送局や劇場も加わり、アート・カルチャー発信地の顔も。伝統的な情緒とモダンな魅力が調和する赤坂で、東京の移り変わりを感じてみませんか。
皇居の西に位置する赤坂は、東京の歴史と地形の特徴がぎゅっと凝縮された街です。起伏に富んだ地形で、台地の上には江戸時代(1603~1868年)に大名屋敷が建ち並び、近代に入ると皇室施設や大使館が建てられました。戦後はバーやナイトクラブが集まる大人の街としてにぎわい、要人が通う料亭も繁盛しました。
1990年代には放送局や劇場も加わり、アート・カルチャー発信地の顔も。伝統的な情緒とモダンな魅力が調和する赤坂で、東京の移り変わりを感じてみませんか。
1964年の東京五輪開催に合わせ開業したこのホテルには、近代的なビル群に囲まれた日本庭園があります。約400年前に武家屋敷があった場所で、戦後ホテルの創業者が荒れていた庭を改修しました。昔の面影を残す石灯籠や、赤みを帯びた外観が印象的な庭石、枯山水など風情豊かな設えに心癒されます。宿泊客以外も無料で入園できます。
アクセス:赤坂見附駅、永田町駅(東京メトロ)→徒歩3分 営業時間:6:00~22:00 URL:https://www.newotani.co.jp/tokyo/garden/ |
⇩ 徒歩10分
外堀通り沿いのビルの谷間に佇む大鳥居、そして後方には緑豊かな高台。それが、江戸時代にこの国を治めていた徳川将軍家と江戸城の守り神であった日枝神社です。「宝物殿」では、徳川家ゆかりの貴重な刀剣のコレクション31口を所蔵しています。定期的に展示替えを行っているので、行くたびに新しい発見があるかも。
山の神様を祀っていて、猿が神の使いであることから狛犬ではなく「狛猿」が置かれているのもユニーク。
アクセス:赤坂駅、溜池山王駅(東京メトロ)→徒歩3分 営業時間:6:00~17:00 URL:https://www.hiejinja.net/ |
⇩ 徒歩15分
青山通りを渋谷方面に歩くと、ガラス張りと木の質感が印象的な扇形の建物が見えてきます。16世紀前半に京都で創業した和菓子店「とらや」です。後陽成天皇の在位中(1586-1611)より御所御用を勤めており、19世紀後半の遷都に合わせ、京都の店はそのままに東京にも進出。赤坂では、140年以上商いを続けています。
看板商品の羊羹をはじめ、四季折々の多彩な和菓子が揃います。
アクセス:赤坂見附駅(東京メトロ)→徒歩7分 営業時間:店舗:9:00〜18:00(平日)、9:30〜18:00(土日祝)/虎屋菓寮:11:00〜17:30(L.O. 17:00) 定休日:毎月6日(12月を除く) URL:https://global.toraya-group.co.jp/ Instagram:@toraya.wagashi(www.instagram.com/toraya.wagashi) |
⇩ 徒歩10分
多国籍な飲食店が並ぶ商店街を抜けると、複合施設「赤坂サカス」が見えてきます。大手放送局TBSの本社をはじめ、劇場や広場、飲食・物販施設などが一つの街を形成し、新たなカルチャーの発信地となっています。
赤坂を「エンタメの街」にする取り組みが進んでいて、その目玉が「ハリー・ポッター」とのコラボ。舞台公演やカフェ、ショップ、随所に施された装飾など、訪れる人を魔法の世界へと誘います。
アクセス:赤坂駅(東京メトロ)直結 営業時間:施設により異なる URL:https://www.tbs.co.jp/sacas/ |
⇩ 徒歩13分
カーブの多い、ちょっとした迷路のような本氷川坂を上れば、赤坂全体の守り神・赤坂氷川神社にたどり着きます。千年以上の歴史があり、18世紀前半には時の将軍・徳川吉宗の命で現在の場所に社殿が作られました。この社殿は数多くの震災や戦災を奇跡的に免れ、建立当時の姿を留める東京都の文化財となっています。閑静な住宅街にあるので、心穏やかに参拝できますよ。
アクセス:赤坂駅(東京メトロ)→徒歩8分 営業時間:6:00~17:30 URL:https://www.akasakahikawa.or.jp/ |
赤坂には、ユニークな由来を持つ坂が数多くあります。ここでは、その中から特徴的な坂をいくつかご紹介します。
※由来は諸説あります。
┃ 三分坂(さんぷんざか)
江戸時代、急な傾斜のため荷物の運搬代を銀三分(約100円)割り増ししたことが由来とされています。
┃ 薬研坂(やげんざか)
中央が窪んだV字型の地形が、薬研(薬を粉末にする器具)の形に似ているためだといいます。
┃ 牛鳴坂(うしなきざか)
かつては路面が悪く、荷車を引く牛が苦しんで鳴いたことからこの名が付きました。