恵比寿・代官山

ファッショナブルで高感度なスポットとして注目されている恵比寿・代官山エリア。ハイセンスなショップ、レストランなどが充実しています。散歩やショッピング、食事など、おしゃれな東京遊びにお薦めのエリアです。

恵比寿・代官山

恵比寿

1887年、この地にビール工場が建設されました。レンガ造り3階建ての建物は、まさにビールの本場ドイツから醸造場をそのまま移築したような建物。ドイツ製の設備で、ドイツ人醸造技師が造る本格的なドイツ風ビールとして、1890年(明治23)に売り出した「恵比寿ビール」は、発売早々から大変な評判となりました。やがて鉄道の貨物駅ができ、恵比寿駅と呼ばれます。商品名から町名が生まれた珍しい例です。

その後も住宅地、小工業地として発展。1992年に恵比寿ガーデンプレイス、1997年には恵比寿アトレがオープンし、おしゃれな街へと急速に変貌をとげました。その一方で、駅周辺の一角や路地の奥には昔ながらの庶民的な雰囲気が今も残り、街に深みを持たせています。

最近、ガーデンプレイスの反対側、西口側にもこなれた店がたくさんできてきました。今注目は、立ち飲みや。スタイリッシュな立ち飲みやも最近増えてきました。恵比寿界隈は人気のラーメン店も多い。渋谷、六本木にも近く、今最も注目のエリアです。

恵比寿ガーデンプレイス

1992年、サッポロビール恵比寿工場跡にオープンした恵比寿ガーデンプレイス。JR恵比寿駅から動く歩道・恵比寿スカイウォークで5分。広大な敷地にホテル、デパート、映画館、ホールなどがそろいます。全体が落ち着いた大人のムードで統一され、ドラマのロケ地などにもよく使われます。国内最大級の規模を誇るビアホールや、和洋中さまざまな味がそろった飲食店が充実。2002年秋には「GLASS SQUARE」が登場。ガラスに覆われた建物に25店舗が集結しました。恵比寿ガーデンプレイスタワーの最上階38.39Fの無料展望スペースからは渋谷・新宿方面の夜景を望め、レストランからはレインボーブリッジや東京タワー、横浜ベイブリッジ、ランドマークタワーなど極上の夜景も楽しめます。

恵比寿麦酒記念館

出来立ての生ビールが試飲できるのは恵比寿麦酒記念館。ビールの歴史や科学、ビールがもたらす食文化の楽しさなど、ビールにまつわる展示を行っています。最新のハイテク技術を駆使したバーチャルアドベンチャーでは、ビール作りの工程をミクロの世界で探検しているかのような疑似体験ができます。テイスティングラウンジでは、サッポロビールの新製品紹介、各種生ビール、限定醸造ビールなどを最高の状態で試飲(有料)できます。おすすめは4種類のビールを飲み比べできる「飲み比べセット(¥400)」。ビールの味の違いが楽しめます。ビールのほかにもワインも用意。

そのほか写真と映像に関する専門美術館、東京都写真美術館も訪れてみたい。ビール醸造釜をディスプレーした店内でドイツ料理と生ビールが味わえるのは恵比寿ビヤステーション。JR恵比寿駅に直結したアトレ恵比寿など、みどころは多い。

代官山

最新モードの発信地、代官山。高級住宅地でもある代官山には、いくつかの大使館もあり外国人のための住まいなども点在し、東京の中でもちょっと異国的な雰囲気が漂っている不思議な町です。街の象徴的存在であるヒルサイドテラスをはじめ、ハイセンスで個性的なショップやレストランが点在。こんな都心でありながら大木が残り、緑が多く広い道は散策するにも最適です。

あまり知られていませんが、代官山には古墳も多いのです。ヒルサイドテラスのちょっと奥まったところには猿楽塚と呼ばれる6-7世紀の円墳があり、ひっそりとたたずんでいます。近くには弥生時代後期の竪穴式住居跡を整備した猿楽塚古代住居跡公園もあります。東京のど真ん中にこんな遺跡が残されているのに驚きます。 便利なミニバス、東急トランセが渋谷~代官山を20-25分で走っているので利用してみるのも面白いかもしれません。

旧山手通りと代官山ヒルサイドテラス

旧山手通りは緑が多く、お散歩コースにはもってこい。道の両側には大使館やカフェ、教会、ハイセンスなブティックなどが並ぶ美しい道です。

ヒルサイドテラスは1969年に誕生しました。幾何学的なデザインと白い壁が、ファッショナブルな街並みにマッチし、代官山人気の火付け役となりました。その後約30年をかけ徐々に棟を増やし、代官山の街ともに発展してきました。あちこちに置かれた彫刻や芸術作品も景観に彩りを与えます。

G棟にある山田平安堂は、漆器のショップ。輪島塗などの伝統ある漆器をモダンな感覚で、実生活に合った品をそろえています。価格も手ごろなものから揃っているのが嬉しいです。食器以外にも文具や小物があり、新しい漆器の魅力を発見できます。

C棟の陶房テラ(TERRA)は、陶芸を扱う店ですが、陶芸教室も開いています。外国人向けの教室もあるので、体験してみるのもいいかもしれません。

同じくC棟のトムスサンドウィッチは代官山でも人気の高いサンドウィッチ専門店。ファストフードとは一線を画す、ボリュームにも定評のあるメニューがゆっくり味わえます。

八幡通り

八幡通りにはラ・フェンテ代官山、代官山アドレス、代官山プラースといった代官山のランドマークともいうべきファッションビルがあります。ラ・フェンテ代官山には多彩なスタイルのセレクトショップやカフェ、バーなど個性的な店が揃っています。代官山アドレスは代官山駅と直結し、高層住宅、公園、スポーツジム、スーパーマーケットと、おしゃれなブティックが融合しています。広い中庭を囲むようにおしゃれなショップがならぶのは代官山プラース。中庭のテラスはオープンカフェとなっています。

代官山の小路

代官山には小路が多い。「旧山手通り」「八幡通り」「駒沢通り」この3つの主要通りを除いてはどこもかしこも小路。民家の裏には、路地裏と昔からの緑が残っています。複雑な地形と小路が作り出す、都会の中心なのに田舎にいるような錯覚。お洒落な雰囲気漂いつつ、しかし時間がストップしてしまっているような錯覚。それが代官山の本当の魅力でしょうか。

ライター
att.JAPAN編集部
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