磐梯熱海温泉:「美人をつくる湯」伝説を持つ温泉郷
磐梯熱海温泉:「美人をつくる湯」伝説を持つ温泉郷
福島県郡山市に位置する磐梯熱海温泉。「磐梯」は磐梯山にちなむこのあたりの地名、「熱海」は奥州合戦(1189)の後にこの地の領主になった、源頼朝の家臣伊東祐長の出身地である伊豆にある、熱海温泉に由来すると言われています。山間部にあり、海には程遠い地域であるにもかかわらず、「熱海」の名がつけられたところからみて、当時から伊豆の熱海同様に温泉が湧き出ていたと推測できます。
開湯は800年ほど前にさかのぼり、その泉質はアルカリ性単純温泉。透明で肌ざわりもさらりとした湯は、皮膚の角質を軟化して溶かし、漂白作用によりシミ、ソバカスにもよく効くといわれており、「美肌の湯」と長く親しまれてきました。さらには入浴すると新陳代謝が活発になる効果があるともいわれています。
また「美肌の湯」だけでなく「美人をつくる名湯」とも称される伝説があります。800年ほど前、京都に不治の病に苦しむ萩姫という美しい娘がいました。ある日、不動明王より、東北方面に行き、500本目の川岸にある霊泉に浸かれば、病は全快するというお告げがあり、これを受けて萩姫は東北へ向けて旅立ちました。道中の困難を乗り越え、磐梯熱海温泉に入浴。病も完治し、元の美しい姫にもどり、大変感謝して帰郷したそうです。以降、磐梯熱海温泉は「美人をつくる名湯」として知られ、毎年8月には「萩姫まつり」が行われます。縁日や舞の奉納、フリーマーケットやパレードなど、温泉街が賑わいます。
磐梯熱海温泉はアートな温泉地としてもその名を知られています。町のあちこちに壁画があり、訪れた人を楽しませてくれます。また街中には足湯もあるので散策途中に足を休めるのもおすすめです。
福島県のほぼ真ん中にあり、アクセスも便利で、ここを基点に県内の観光スポットに足をのばすことも可能な磐梯熱海温泉。温泉でリフレッシュしたあとは福島観光を楽しみましょう。
住所 | 福島県郡山市熱海町熱海 |
アクセス | 東京駅→東北新幹線で85分→郡山駅→JR磐越西線快速で13分→磐梯熱海駅 |
電話番号 | 0249842182 |
URL | https://www.bandaiatami.or.jp/ |