宮城県仙台駅の西、名取川の上流にあるのが仙台の奥座敷、「奥州三名湯」の一つと言われる秋保温泉です。その歴史は古く、今から約1500年前の開湯と伝えられます。欽明天皇(509~571年)が皮膚病を患った時、秋保から運ばせた湯で湯浴みしたところ、それが完治したという言い伝えもあり、仙台藩初代藩主、伊達政宗(1567~1636年)も秋保の地を度々おとずれました。
秋保温泉:大自然に囲まれ、名将も愛した癒しの温泉
秋保温泉:大自然に囲まれ、名将も愛した癒しの温泉
古くから保養の地として人々に親しまれてきた秋保温泉は柔らかなお湯質の塩化物泉。身体に塩分が付着することで汗の蒸発を防ぐため、保温効果がよく、湯冷めしにくいことが特徴です。保温・保湿効果が高いことから切り傷、冷え性、皮膚乾燥症などに効果があると言われています。
名取川に沿って広がる温泉街には宿泊施設が立ち並んでおり、そのほとんどが日帰り入浴も可能です。また、温泉街の中心には共同浴場もあります。源泉から直接引いたお湯は、やや熱めですが、身体の芯から温まり、今も昔も、地元の人たちに愛され続ける憩いの場です。
秋保温泉といえば雄大な自然に恵まれたロケーションも特徴で、数々の絶景が見られます。名取川の流れに浸食され、鋭い角をもった巨岩がおおいかぶさるように迫り奇観を呈す磊々峡では、覗橋下流の峡谷沿いに遊歩道が設けられており、間近で渓谷美を観賞することができます。覗橋の欄干からは「恋人の聖地」として認定されたハート形の岩のくぼみを見ることができ、とくに女性に人気があります。約8kmに渡って続く二口峡谷は、多くの滝、淵などの渓谷美を堪能でき、森林浴をかねた散策に最適。
秋保大滝は国指定名勝、日本の滝百選にも選ばれた落差55m、幅6mの大瀑布で、その轟音から大自然の迫力が感じられます。滝見台や滝つぼまで降りることのできる遊歩道もあるのでぜひ訪れてみてください。
大自然に抱かれ、長い間観光客から地元の人まで多くの人を癒し続けてきた東北の名湯は心身のリフレッシュに最適です。
アクセス | 東京駅→東北新幹線で120分→仙台駅→仙台西部ライナー(バス)で30分→秋保温泉 |
電話番号 | 0223982251 |
URL | http://www.akiuonsenkumiai.com/ |
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2021年5月の情報です。
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att.JAPAN編集部
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