酸ヶ湯温泉:「雲上の霊泉」とも称される歴史ある湯治場

酸ヶ湯温泉:「雲上の霊泉」とも称される歴史ある湯治場

青森県、八甲田の主峰大岳の西麓、標高 925mの清涼な高地にある酸ヶ湯。1684年の開湯以来、古くから地元の人々の湯治場として親しまれてきました。その位置する標高から「雲上の霊泉」とも称されており、清らかな空気と療養に適していると認められた温泉の組み合わせから万病に効果があると言われています。

泉質は酸性・含硫黄泉であり、その卓越した効能と豊富な温泉の湧出量などから、1954年に数ある全国の温泉の中から「国民保養温泉地第1号」の指定を受けた歴史もあります。

名物はレトロな雰囲気漂う「大浴場ヒバ千人風呂」。一歩入ると柱一本ない総ヒバ造りの体育館のような巨大な浴室に圧倒されます。中には大きな湯舟や打たせ湯など4つの源泉の異なる浴槽。混浴ですが、女性専用時間帯もあります。(午前8時〜9時、午後8時~9時)。他に、男女別の浴場の「玉の湯」もあり、ヒバ千人風呂とは源泉は異なるものの、同じ酸性の硫黄泉でこちらも人気の温泉です。どちらの温泉も立ち寄り入浴が可能です。

一般宿泊客向けの宿泊棟だけでなく、湯治客も多いことから長期滞在の湯治用宿泊棟もあります。版画家・棟方志功も酸ヶ湯が大好きで、湯治をしながら作品を彫っていたとか。

温泉で身体を休めた後は大自然の散策に出かけるのもおすすめ。東北大学付属植物園八甲田山分園には貴重な八甲田山の高山植物約600種があり、自由に見学できます。

また酸ヶ湯温泉から徒歩10分のところにある「まんじゅうふかし」と呼ばれるふかし湯も人気。温められた木のベンチに腰をかけているだけで、身体がポカポカしてきます。「まんじゅう」とは津軽弁で女性を表し、身体を芯からあたためるため、子宝の湯、若返りの湯などとも称されています。

レトロ感溢れる湯治場、酸ヶ湯温泉で日頃の疲れをいやす休暇を過ごしてみてはいかがでしょうか。

アクセス 東京駅→東北新幹線で200分→新青森駅→JRバス東北で80分→酸ヶ湯温泉
電話番号 0177386400
URL https://sukayu.jp/

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このページの情報は 2021年5月の情報です。
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