層雲峡温泉:北の大自然に魅せられる渓谷の温泉地 

層雲峡温泉:北の大自然に魅せられる渓谷の温泉地 

北海道の、広大な大雪山国立公園の中にあり、雄大な自然の絶景が楽しめる峡谷、層雲峡。その層雲峡にあるのが、層雲峡温泉です。

層雲峡温泉の歴史は19世紀半ばに遡ります。江戸時代の終わり、幕末に石狩役場に勤務をしていた松田市太郎らが初めて大雪山系を探検し、温泉を発見しました。その後1900年には塩谷水次郎が、1913年には国沢喜右衛門が温泉を見つけ、それぞれの名をとって温泉を名付けましたが、1950 年代に近代的な温泉地として正式に開湯し、「層雲峡温泉」と名づけられました。今では北海道有数の規模を誇る温泉街として人気を博しています。泉質は単純硫黄泉で、効能はリウマチ、糖尿病、高血圧などに効果があるといわれています。

約24km に渡って続く断崖絶壁の大渓谷にはさまざまな見どころがあり、春夏には新緑と咲き誇る花、秋には紅葉、冬には凍りついた滝など、どの季節にも異なる風景を楽しめます。紅葉谷は紅葉の名所の散歩道として有名で、毎年冬に開催される「層雲峡温泉氷瀑まつり」では、滝が巨大な氷瀑となってそそり立ち、氷の建造物が七色の光に照らされて神秘的な表情を見せます。また冬には犬ぞり体験も可能。あたり一面真っ白な雪原を犬たちと一緒に駆け抜ける体験はとても人気です。

温泉街には、温泉旅館や宿泊施設、駐車場、レストラン、無料の足湯と日帰り温泉「黒岳の湯」だけでなく、大雪高原牛やニジマス、山菜などを使った料理が名物となっている飲食店もあります。他の日本の温泉地と異なり、カナダの山岳リゾートを模して整備された、欧米風の「キャニオンモール」であり、まるで海外に来たかのような雰囲気が楽しめます。

層雲峡ビジターセンターなどもあり、大雪山系への登山基地となっている層雲峡温泉。近くには大雪山黒岳スキー場や、大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ、キャンプ場があり、体力に余裕があれば、日帰りで行ける旭岳や黒岳登山もおすすめです。

 

アクセス 羽田空港→飛行機で95分→旭川空港→旭川空港バスで45分→旭川駅→道北バスで120分→層雲峡温泉
電話番号 0165821811
URL https://sounkyo.net/

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このページの情報は 2021年4月の情報です。
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att.JAPAN編集部
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