長い歴史を持つ日本のやきもの。日本では陶器と磁器の2種類を指すことが多いですが、厳密には他にも種類があり、バリエーションの豊かさが特徴です。「有田焼」のように美術品として世界に名を馳せているものもありますが、その多くは地域ごとの自然や暮らしと密接につながっています。
多彩な日本のやきものを知って、よりディープな地域の魅力にはまってみませんか?
長い歴史を持つ日本のやきもの。日本では陶器と磁器の2種類を指すことが多いですが、厳密には他にも種類があり、バリエーションの豊かさが特徴です。「有田焼」のように美術品として世界に名を馳せているものもありますが、その多くは地域ごとの自然や暮らしと密接につながっています。
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益子焼の特徴はその厚みと、釉薬が醸し出す落ち着いた雰囲気にあります。1926年に始まった「民藝運動」(生活用具の中に美的価値を見出し、昔ながらの手仕事を守ろうとする運動)のシンボルとして益子焼が注目され、多くの若い陶芸家が集まりました。現在も約300の窯元があり、多種多様な作品を生み出しています。
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民藝運動の提唱者の一人で、陶芸家の濱田庄司(1894~1978)の自宅であった古民家群を移築、利用した美術館。彼の作品や彼が参考に集めた様々な工芸品を見られます。
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白い素地に描かれた鮮やかな色絵装飾が見事なことで知られる九谷焼。江戸時代(1603~1868)にこの地を治めていた有力大名・前田家が製陶を支援した歴史があり、金沢城や伝統工芸・加賀友禅に通じる美意識が九谷焼にも感じられるでしょう。近年は色絵技術を生かしたアニメやゲームなどの人気キャラクターとのコラボ作品も増えています。
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九谷焼を扱う約10店舗が並んでいるほか、美術館や絵付けや作陶ができる体験施設、職人の創作活動を見学できる工房などが集まった複合施設。 Kutani Ware Big Monument The Kutani Porcelain Art Museum |
備前焼は堅く焼き締める製法で、釉薬を使わないため土の質感が強く感じられます。窯の中での火の当たり方や温度の変化、灰などにより自然に生まれる模様が醍醐味。ひとつとして同じ模様は生まれません。割れにくいので長く愛用でき、使い込むことで味わいの変化も楽しめます。
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備前焼と現代陶芸の魅力の発信地として2025年7月にグランドオープンしました。施設のある備前市伊部地区に窯元やショップが集まっているので、街散策を合わせて楽しみましょう。 |
日田市の山あいの集落で代々受け継がれるやきもので、開祖の窯元の一人である柳瀬家の当主は現在14代目。「飛び鉋」や「刷毛目」など、ろくろをまわしながら道具で付ける装飾文様が特徴です。すべて手作業で作られる素朴さと模様の組み合わせが個性的。
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9軒の窯元と、小鹿田焼の歴史を学べる「小鹿田焼陶芸館」が集まっている地区です。地区全体が重要文化的景観に選ばれており、のどかな雰囲気に満ちています。 |
壺屋焼は沖縄の言葉で「やきもの」という意味の「やちむん」とも呼ばれています。17世紀に遡るやきもので、アジア諸国の影響を受けた製法・デザインが特徴です。植物や魚の装飾が施されたものや、伝統的な酒・泡盛の酒器など、沖縄ならではのお土産に最適です。
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那覇市の壺屋地区は約300年前に陶窯が集められ、やきものの街となった場所。今も通り沿いに工房やショップ、ギャラリー、カフェなどが並んでいます。 |