長崎 ―異国情緒あふれる美しい風景―
長崎
17世紀~19世紀半ばまで、江戸時代に唯一オランダとの貿易が許可された長崎。ほかにはない、ヨーロッパや東アジアの文化が融合した景観が魅力です。
19世紀半ばからは、産業・思想の両面で近代化の先端を走り、複数の史跡が「明治日本の産業遺産」の一部として、2015年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
グラバー園
旧グラバー住宅(世界文化遺産)は1859年に来日したスコットランド生まれの貿易商グラバーの旧宅。国内に現存する最古の木造洋風建築です。ほかにも8棟の洋風建築が残っています。 園内は季節ごとに花々が咲き誇り、長崎港を望む絶景も楽しめます。 ※外国語の音声ガイドあり(日・英・中・韓のみ)
大浦天主堂
ヨーロッパと関わりのあった長崎には、キリスト教が禁止されていた時代にも、隠れて信仰する人々が数多くいました。そしてキリスト教が解禁されたのち多くの教会が建てられ、県内には130を超える教会が存在しています。 長崎の教会群を代表する大浦天主堂(国宝)。1864年に来日したフランス人神父によって建てられた、現存する日本最古の教会建築です。
出島
約200年余りの間、オランダとの貿易が行われた場所。17世紀半ばにつくられた人工の島で、現在は埋め立てにより市街地と一体化しています。街並みが復元され、当時の雰囲気を味わうことができます。2016年秋は6棟の復元建物が完成、2017年には出島表門橋も架橋予定で、さらにグレードアップします!
長崎新地中華街
日本最古の中華街で横浜や神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつ。中華料理店や雑貨店が軒を連ねています。 毎年、旧暦1月1日~15日(1月下旬~2月中旬)には新地中華街を中心に「長崎ランタンフェスティバル」が開催されます。約1万5000個のランタンが灯り、幻想的な光景が広がります。 ほかにも、中国をはじめとした国際色豊かなお祭り「長崎くんち」が毎年10月7~9日まで、諏訪神社で開催されます。380年以上の伝統があるお祭りで、迫力ある演し物(だしもの)が楽しめます。
平和公園
長崎は第二次世界大戦で原子爆弾が投下された地でもあります。落下中心地の周辺は公園となっています。高さ9.7mの平和祈念像の右手は原爆の脅威を示し、左手は平和を、顔は戦争犠牲者の冥福を祈るという意味が込められています。
グルメ
長崎は食も外国テイスト!
ちゃんぽん・皿うどん
ちゃんぽんは長崎に渡った中国人が、安くて栄養のあるメニューとして考案したもの。麺とスープの上に山海の具材が盛りだくさん。そのちゃんぽんをアレンジして作られた皿うどんは、あんかけのとろみとパリパリ麺の相性抜群です。四海樓(しかいろう)はちゃんぽん発祥の店です。
トルコライス
ピラフ・トンカツ・ナポリタンが一皿に集合! カフェ オリンピック トルコライスは種類が豊富。高さ1m超えの巨大パフェも名物!
卓袱料理
和食を基本に中華・洋食の要素をとりいれた料理がずらりと並びます。 長崎卓袱 浜勝(はまかつ) おひとりでも気軽に楽しめます。
カステラ
16世紀にヨーロッパから伝わり日本独自にアレンジされた、長崎を代表するお菓子。福砂屋は1624年創業の老舗。創業からつづく手作り製法で伝統の味を守っています。
長崎市街地から足を伸ばして・・・
軍艦島(端島)
現在は廃墟ですが、20世紀の半ばまで海底炭鉱として開発された島で、世界遺産にも登録。高層マンションが立ち並ぶ見た目から、通称「軍艦島」と呼ばれています。映画「007 スカイフォール」の舞台となった孤島のモデルでもあります。 長崎港からクルーズ船に乗って、上陸ツアーに参加できます(要予約、天候などの事情により中止もあり)。
長崎ペンギン水族館
8種類のペンギン、170羽以上がくらす水族館。自然の海でペンギンが泳ぎ回る姿を観察したり、餌やり体験もできる「ふれあいペンギンビーチ」は世界初! かわいいペンギンたちを、見て、触れて、堪能できます。
ハウステンボス
日本最大級の規模を誇る、ヨーロッパの街並みを再現した花と緑のテーマパーク。一年中、美しい花々とイルミネーションを楽しめます。とくに冬季は世界最大規模1300万球のイルミネーションが輝くイベントで大人気。 リゾートホテルも充実。メインスタッフがロボットの「変なホテル」が2015年7月に誕生し、注目を集めています。
平戸
日本で最初のヨーロッパとの貿易港があった平戸。西洋風のオランダ商館や数多くの教会がある一方、日本の城郭、平戸城も見ることができます。平戸ザビエル記念教会と寺院が重なる光景は、この土地ならでは。長崎市から足を伸ばして訪れてみませんか?
ポートホールン長崎(※臨時休業)
2016年4月、西海市に「ポートホールン長崎」がオープンしました。オランダの街並みを楽しめるテーマパークです!