兵庫県では魅力的な体験ができる、「ひょうごフィールドパビリオン」認定スポットがたくさんあります。今回は伊丹市で認定された「「清酒発祥の地 伊丹」を五感で体感」を紹介します。
伊丹市は17世紀ごろから日本酒の産地として知られており、清酒発祥の地と言われています。味の評価が高く、江戸時代(1603~1868)には、多くの清酒が江戸へ送られていました。市の中心部には、清酒について学び、楽しめるスポットがいくつもあります。
今回は、阪急伊丹駅をスタートして東へ進み、「旧岡田家住宅・酒蔵」→「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」→「伊丹市立観光物産ギャラリー」を巡ります。
「清酒発祥の地 伊丹」を五感で体感~ひょうごフィールドパビリオン~
旧岡田家住宅・酒蔵
阪急伊丹駅から風格のある寺院を横目に歩くこと約7分。かつて造り酒屋として営業していた建物が、一般に公開されています。17世紀に建てられた伊丹市で最も古い町家で、現存する建築年代の明らかな酒蔵としては国内最古とされており、国の重要文化財に指定されています。
店舗だった部分は、広々とした座敷が広がっていて、とても開放的な空間です(※座敷への立ち入り不可)。また、上を見上げると天井がとても高く、太い梁が印象的です。ここでは、日本の伝統的な町家の構造もみることができます。
建物内部には、酒を生産していた当時の遺構が残されているほか、酒造りで使用した酒造道具が展示されていて、酒造りについて知ることができます。また、大きなスクリーンがあり、映像で伊丹の酒造りの歴史を学べます。
旧岡田家住宅・酒蔵は、市立伊丹ミュージアムに併設されています。伊丹市の歴史を学べるほか、定期的に展覧会も開催されています。あわせて見学するのがおすすめです。
住所 | 兵庫県伊丹市宮ノ前2丁目5番20号 |
アクセス | 阪急伊丹駅から徒歩約7分、JR伊丹駅から徒歩約7分 |
営業時間 | 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
URL | https://itami-im.jp/ |
白雪ブルワリービレッジ長寿蔵
旧岡田家住宅・酒蔵から歩いて約2分。約250年前に建てられた酒蔵を使った「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」があります。大きな酒蔵を改装して、レストランや酒造りの道具の展示のほか、ショップも併設されています。
まずは、蔵の2階部分にある「ブルワリーミュージアム」へ。かつて使用された酒造りの道具や古い看板などが展示されておりレトロ感いっぱい。また、一角には酒造りをモチーフにした3Dアートのフォトスポットがあり、個性的な写真撮影に挑戦できます。
蔵の1階は「ブルワリーレストラン」で、日本酒やビールにあう食事が楽しめます。それに併設して、なんとクラフトビールを醸造する設備もあります。こちらのビールは世界的コンテストでも受賞したことがあり、本格的なクラフトビールが味わえます。
そして、蔵を出ると正面には、「ブルワリーショップ」があります。こちらでは、日本酒やクラフトビール、ベルギービールがあるほか、醸造の際にでた酒粕を使った奈良漬けもこちらの名物。ショップ内では有料で試飲でき、気になる銘柄があれば1杯100円でお試しできます。
伊丹の酒を学び、味わうことができる、充実した施設です。
住所 | 兵庫県伊丹市中央3丁目4番15号 |
アクセス | 阪急伊丹駅から徒歩約5分、JR伊丹駅から徒歩約5分 |
営業時間 | ブルワリーミュージアム:11:30~17:00 ブルワリーレストラン:11:30~21:00(LO.21:30) ブルワリーショップ:10:00~19:00 |
定休日 | 火曜日 |
URL | https://www.konishi.co.jp/choujugura/ |
伊丹市立観光物産ギャラリー
白雪ブルワリービレッジを後にして歩くこと約6分、戦国武将、荒木村重の居城だった有岡城跡を抜けて、JR伊丹駅にたどり着きます。JRを利用して伊丹を後にする方も多いと思いますが、ここでも伊丹の銘酒を買うことができます。それが、JR伊丹駅内にある伊丹市立観光物産ギャラリーです。
「白雪」や「老松」といった伊丹の銘柄がそろっており、100円で試飲することができます。もし市内散策で買い忘れたとしても、駅で買える清酒もあるので安心です。
このほかにも、伊丹で生産されたお菓子などの商品や市のキャラクターグッズが充実しています。
住所 | 兵庫県伊丹市東有岡1丁目6-2(JR伊丹駅内) |
アクセス | JR伊丹駅改札すぐ、阪急伊丹駅から徒歩約11分 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 12月30日~1月2日休業 |
今回は清酒にまつわる3つのスポットを取り上げました。阪急伊丹駅~JR伊丹駅にかけては、清酒以外にも歴史を感じられるスポットがあり、そちらもおすすめです。