日本の代表的な漫画・アニメ作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称:こち亀)の舞台は、東京の下町、「亀有」です。台湾では2004年に初めて放送されて以来人気を博し、亀有は台湾の観光客にとって東京旅行の注目スポットのひとつになっています。今回は、亀有の魅力を1日で満喫できるモデルコースをご紹介します。亀有駅を出発点に、香取神社やこち亀記念館、そして亀有商店街の人気店を気軽に巡ることができます。
東京・亀有一日コース:商店街周辺の見どころ&グルメスポットを巡ろう
- 亀有駅からスタート
- 亀有観光案内所で観光マップとマンホールカードを入手
- 亀有公園前派出所で記念写真!こち亀記念館
- かわいい亀モチーフのお守りが人気!「亀有香取神社」へ参拝
- 「ゴーゴーカレー亀有スタジアム」で楽しむ限定の「両さんカレー」
- 高架下に広がるアート空間「SKWAT/twelvebooks」で撮影・レコードを試聴しよう
- 老舗のうなぎ店「うなぎ川亀」で香ばしいうなぎ串を味わおう!
- 「伊勢屋」で両さんどら焼をおみやげに!
- 亀有駅周辺で『こち亀』の銅像&マンホール巡り!
- 夕食は「嵯峨野」でボリューム満点の両さんもんじゃを!
- 食後のデザートは「ジェラテリアクラフティス」で!ジェラートで亀有の一日を締めくくろう
亀有駅からスタート

東京都葛飾区にある亀有へは、観光客に人気のエリア「上野」から電車で約25分、「日暮里」からは約20分でアクセスできます。エリア内の観光スポットはほとんど徒歩20分圏内にあり、アクセスはとても便利です。
駅周辺は「北口」と「南口」に分かれており、改札を出て左に進むと北口エリア、右に進むと南口エリアになります。
亀有観光案内所で観光マップとマンホールカードを入手

JR亀有駅の南口を出て、駅前のマクドナルド方面へ進み、「ゆうろーど(亀有銀座商店街)」をまっすぐ歩くと、右手に「亀有観光案内所」が見えてきます。
案内所では両さん銅像めぐりマップや周辺観光パンフレットを入手できるほか、商店街オリジナルの限定こち亀グッズも販売しています。入口にはカラフルな両津勘吉像があり、一緒に記念撮影もできますよ。

さらに、日本各地で人気の「マンホールカード」を集めている方は必見。こちらの案内所では両さんデザインの葛飾区限定マンホールカードも配布されています。(区内には両さん、モンチッチ、トミカ、リカちゃんの全4種類あります)
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-21-6 |
| 営業時間 | 9:45~17:45 |
| 定休日 | 第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日の場合は、直後の平日) |
| URL | https://www.youroad.com/shoutengai-counter.html |
亀有公園前派出所で記念写真!こち亀記念館

2025年3月にオープンしたこち亀記念館は、作品の舞台・亀有に誕生した待望の新スポットです。館内には『こち亀』に関する展示コーナーや、ここでしか手に入らない限定グッズの販売も行われています。
建物の外観は、なんと漫画に登場する「亀有公園前派出所」を忠実に再現。入口に立った瞬間から、ファンなら誰もが胸が高鳴るはずです。
記念館の詳しい展示内容やアクセス情報については、ぜひ関連記事もチェックしてみてください。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-32-17 |
| 営業時間 | 10:00~18:00(最終入館は17:00) |
| 定休日 | 第3火曜日(ただし第3火曜日が祝日の場合は、直後の平日) |
| URL | https://kochikame-kinenkan-official.jp/ |
かわいい亀モチーフのお守りが人気!「亀有香取神社」へ参拝

記念館から徒歩約2分の場所にある「亀有香取神社」は、『こち亀』ファンにとって外せないスポットのひとつです。境内には作品にちなんだ絵馬や御朱印、そして両津勘吉の銅像も設置されています。詳しい情報は、こちらの記事でも紹介しています。

また、『こち亀』関連だけでなく、神社の名物である「亀おみくじ」や「福亀守」もぜひチェックしてみてください。境内には人気のカフェも併設されており、散策の合間にほっと一息つくのにもぴったりの場所です。

| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-42-24 |
| URL | https://www.kameari-katori.or.jp/ |
「ゴーゴーカレー亀有スタジアム」で楽しむ限定の「両さんカレー」

2つのスポットを巡ったあとのランチタイムには、リリオ弐番館の地下1階にある「ゴーゴーカレー亀有スタジアム」へ!
こちらでは、亀有店限定のコラボメニュー「両さんカレー」を味わうことができます。亀有をこよなく愛する店長が考案したというこのメニューは、ハンバーグを両さんの眉毛と鼻に見立てたユニークな一皿。思わず写真を撮りたくなるインパクトです。
カレーのサイズは小・中・大・特大の4種類から選べるので、軽く食べたい方や、まだまだ亀有グルメを楽しみたい方にもぴったりです。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-29-1 リリオ弐番館B02 |
| 営業時間 | 10:55〜21:55(L.O. 21:30) |
| 定休日 | 年中無休 |
| URL | https://gogocurry.com/pages/shop-detail/kameari |
高架下に広がるアート空間「SKWAT/twelvebooks」で撮影・レコードを試聴しよう

食後の散歩にぴったりなのが、亀有駅から徒歩約11分、高架下に位置する複合施設「SKWAT/twelvebooks」。
アートブック専門のディストリビューター「twelvebooks」、レコードショップ「VDS」、そしてコーヒーショップ「TAWKS」が融合した空間で、「SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)」の名でも親しまれています。

かつて印刷工場だった建物をリノベーションしたこの施設は、「twelvebooks」の倉庫兼書店として2024年11月に一般公開を開始。アート関連書籍をはじめ、レコードやアートグッズなどの関連商品も販売しています。店内には約8,000枚ものレコードが並び、独特の静かな熱気が漂います。

なかでも特徴的なのが、3台のレコードプレーヤーが設置されており、同じエリアに並ぶレコードはどれでも無料で試聴でき、操作に迷ったときはスタッフが丁寧にサポートしてくれます。

高い天井と整然と並ぶ本棚・レコード棚が生み出す開放感ある空間は、写真好きにも人気の穴場スポット(※)。
隣接する店舗にはカフェ「TAWKS」も併設しており、より詳しい情報はこちらの記事でご紹介しています。
※商用撮影は事前申請が必要ですが、一般客の撮影は自由に楽しめます。ただし、他のお客様へのご配慮を忘れずに、黄色いストリップカーテンの奥のオフィスや出荷エリアでの撮影はご遠慮ください。
※スタッフから台湾の皆さんへ:亀有に来る際に、『こち亀』だけではなく、SKWATでアートな空間を楽しんでいただければ嬉しいです。
| 住所 | 東京都葛飾区西亀有3-26-4 |
| 営業時間 | 水~日11:00~19:00 |
| 定休日 | 月・火曜日 |
| URL | https://www.instagram.com/skwat.site/ |
老舗のうなぎ店「うなぎ川亀」で香ばしいうなぎ串を味わおう!

「SKWAT/twelvebooks」を後にしたら、南口の商店街に戻って「うなぎ川亀」でおいしいうなぎ串をいただきましょう!約80年の歴史を持つこの店では、関東風の「蒸してから焼く」調理法を採用しており、1時間から1時間半かけてじっくり蒸し上げることで、皮まで柔らかく仕上げています。冷めても、温め直してもふっくらとした食感が楽しめます。

『うなぎ川亀』は『こち亀』にも登場したお店で、作品制作のために熱心に取材した秋本先生は、実際に店に足を運び、以前の店主から半纏を借りたこともあるそうです。

取材時、店主は「亀有の魅力は、地元の飲食店や食堂の多くが本当においしくてコスパが良いところ。数年続いているお店なら、どこに入ってもハズレがないんですよ」と話してくれました。

※店主から台湾の皆さんへ:『こち亀』をはじめ、亀有を好きになって訪れてくださることが本当にうれしいです。亀有にお越しの際は、ぜひ当店のうなぎ串も味わってみてくださいね。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-21-7 |
| 営業時間 | 11:00~18:00 (売り切れ次第終了) |
| 定休日 | 水曜 不定休 |
| URL | https://www.instagram.com/kawakame_unagi/ |
「伊勢屋」で両さんどら焼をおみやげに!

同じく南口の商店街にある「伊勢屋」も『こち亀』に登場したお店で、今年で創業60周年を迎えました。1999年の発売以来人気の「両さんどら焼」をはじめ、あんこが苦手な子どもの声から生まれた「両さんサブレ」、そしてその後に登場したソフトな食感の「両さんめんこ焼」などコラボ商品が並びます。朝8時30分から営業しているので、記念館に行く前におみやげを購入するのにもぴったりです。

ただし、どら焼は日持ちがあまりしないため、お土産として持ち帰る場合は「両さんサプレ」と「両さんめんこ焼」のほうがおすすめです。

両さんの顔が焼き印されたどら焼は、『こち亀』ファンなら見逃せません!

テイクアウトのおみやげ販売だけでなく、店内にはイートインスペースもあり、かき氷やだんごのほか、食事メニューも充実しています。お買い物や食事、ちょっと休憩にも、ぜひ伊勢屋に立ち寄ってみてください!

明るい店主によると、「亀有商店街の魅力はイベントやお祭りが多く、いつもにぎやかなところです」とのことでした。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-32-1 |
| 営業時間 | 8:30~19:30 |
| 定休日 | 不定休(主に月1回火曜日) |
| URL | https://k-iseya.jp/ |
亀有駅周辺で『こち亀』の銅像&マンホール巡り!

今回ご紹介したコースを歩くだけで、『こち亀』に登場する銅像やマンホールの一部を巡ることができます。夕食前の時間に、亀有観光案内所でもらった銅像マップを片手に、まだ見ていない銅像やマンホールをコンプリートしてみるのもおすすめです。詳細な巡礼ルートについては、別の記事でも紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
また、本格的に巡りたい方には、デジタルスタンプラリーも開催中。亀有駅周辺の指定スポットをすべて回ると、亀有観光案内所でオリジナルグッズと交換できます(※)。
※サイトは日本語のみ対応。2026年 3月31日まで実施し、記念品は先着順で配布します。
夕食は「嵯峨野」でボリューム満点の両さんもんじゃを!

夕食には、40年以上の歴史を持つもんじゃ焼き・お好み焼きの名店「嵯峨野」がおすすめです。ここでは、コラボメニューの「両さんもんじゃ」を味わえるほか、秋本先生が自ら所有していた『こち亀』の単行本や、店主が集めたカードコレクション、サイン色紙なども展示されています。英語メニューも用意されているので、日本語が話せなくても安心して注文できます。

店内には座敷席もあり、どこか懐かしい日本の下町らしい雰囲気が漂っています。

ボリュームたっぷりの「両さんもんじゃ」には、豚肉、生イカ、生エビ、コーン、そば、桜えび、チーズなど、具材がたっぷり入っており、量も通常のもんじゃ焼きの約2倍!
もんじゃ焼きはお好み焼きのようにただ混ぜて焼くだけではないので、作り方がわからない場合はぜひ店主に声をかけてみてください。親切な店主が丁寧に教えてくれますよ!

生地が鉄板の上で固まってきたら、チーズをトッピングして、いよいよ食べごろです!

※店主から台湾の皆さんへ:たくさん日本に遊びに来てくれる方、すごく嬉しいですし、実際にこの亀有の街に来て、漫画の街があるんだっていうのを知ってもらいたいと思います。記念館もできましたし、そういうアニメの名所にもなってるんで、それをすごく堪能してもらえればと思います。
| 住所 | 東京都葛飾区亀有3-33-1-2F |
| 営業時間 | 11:00~15:00(L.O14:20までに入店)、17:00~21:00(L.O20:20までに入店、22:00閉店)※曜日により変更の場合があります |
| 定休日 | 火曜日、第三水曜日、年末年始など |
| URL | https://kameari-sagano.gourmet.coocan.jp/index.html |
食後のデザートは「ジェラテリアクラフティス」で!ジェラートで亀有の一日を締めくくろう

夕食を終えてまだ19時前なら、ぜひ商店街にある「ジェラテリアクラフティス」に立ち寄って、おいしいジェラートで亀有の一日を締めくくるのがおすすめです。
お店の詳細や、亀有周辺のカフェ・スイーツのおすすめ情報については、こちらの記事でも紹介しています。亀有観光の計画を立てる際は、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
©秋本治・アトリエびーだま/集英社
©秋本治・アトリエびーだま/集英社・ADK