瀬戸内・四国で心と体を癒すのんびり旅へ

次の日本の旅先を探していますか?あるいは、忙しい日常や都会の喧騒から離れ、自分自身と向き合う旅がしたい?そんなあなたにおすすめなのが、瀬戸内・四国エリアです。本州、四国、九州に囲まれた日本最大の内海「瀬戸内海」には、個性豊かな島々が点在し、心安らぐ風景が広がります。「瀬戸内」とは、瀬戸内海とその沿岸地域を指し、アートや多島美、人のぬくもりにも出会えるエリアです。四国では、お遍路の文化や自然と共生する暮らしが今も息づいています。美しい景色や伝統に触れながら、“ここにしかない日本”を五感で味わいましょう。

アクセスについて

本州と四国の間は、フェリー、バス、鉄道など様々な方法でアクセスできます。ここでは代表的なルートをご紹介します。

・岡山駅(岡山)↔高松駅(香川):快速列車「マリンライナー」で片道約1時間
・福山駅(広島)↔今治駅(愛媛):高速バス「しまなみライナー」で片道約1時間25分

New! 「広島駅」がリニューアル

JR広島駅の新しい駅ビルが2025年3月に開業しました。さらに今夏には、2階に広島電鉄の路面電車が高架で乗り入れる予定です。JR改札との段差がなくなり、乗り換えがよりスムーズに!

写真が大好きな人におすすめ
心ときめく景色に会いに行こう!

紫雲出山(香川県三豊市)

紫雲出山は瀬戸内海の多島美を望む標高352mの絶景スポット。6月から7月は色とりどりのアジサイが山を彩ります。山頂には古代の集落遺跡があり、遺跡館の喫茶コーナーにもぜひ寄ってみましょう。カウンター席に座れば、息をのむような景色を眺めながらゆっくり過ごせます。

アクセス JR詫間駅→タクシーまたはレンタカーで50分

祖谷のかずら橋(徳島県三好市)

徳島県の秘境・祖谷を代表する、シラクチカズラというつる植物約6トンで出来た全長45mの吊り橋です。古くから伝わるもので、かつては渓谷を渡る唯一の交通手段だったそう。歩いて対岸へ渡ることができ(入場料550円)、揺れる吊り橋のスリルを感じながらも雄大な自然美を味わえます。

アクセス JR大歩危駅→バスで30分→「かずら橋」または「かずら橋夢舞台」下車→徒歩5分

尾道(広島県尾道市)

尾道は瀬戸内海に面した港町で、数々の映画の舞台になるほど風情ある街並みが残っています。街のシンボルは1200年以上前に開かれた千光寺。山の中腹にあり、展望台からは穏やかな海とレトロな街並みを一望できます。千光寺へ向かう坂道や石段の散策も楽しみのひとつ。たくさんの猫に出会えるかも。

アクセス JR尾道駅→バスで7分→「長江口」バス停下車→千光寺ロープウェイ

JR下灘駅(愛媛県伊予市)

かつて「海に一番近い駅」と言われたJR予讃線の無人駅。ホームに立つと目の前に広がる青い海と空が一体になるような感覚が味わえます。特に一面が赤く染まる夕暮れ時は感動的な美しさ。JR下灘駅に停車する電車は1時間に1本なので、事前に時刻を調べて行くのがおすすめです。

アクセス JR松山駅→電車で50分→JR下灘駅
歴史を深く感じたい方におすすめ
伝統にふれる神社仏閣めぐり

金刀比羅宮(香川県琴平町)

「こんぴらさん」の名称で親しまれる神社で、1000年以上の歴史を持ちます。山の中腹に位置し、御本宮までは片道約30分、785段もの石段を上りますが、境内には歴史ある建造物が点在し、美しい眺望も楽しめます。参道には昔ながらの土産屋や飲食店が軒を連ねています。

アクセス JR琴平駅→徒歩15分、琴電琴平駅→徒歩10分(表参道石段登り口まで)
URL https://www.konpira.or.jp/

神勝寺 禅と庭のミュージアム(広島県福山市)

1965年に開かれた禅宗のお寺で、広大な境内には様々な年代・様式の寺院建築が移築されています。美しい日本庭園や茶室、そして、自然と調和した個性的な作品で知られる建築家・藤森照信が設計した寺務所など多彩な見どころがあります。坐禅や茶道体験もでき、禅の世界を全身で感じられるでしょう。

アクセス JR福山駅→バスで約30分→「天神山」下車→徒歩15分
URL https://szmg.jp/

吉備津神社(岡山県岡山市)

日本の有名な昔話「桃太郎」の原型となったとされる人物・吉備津彦命(きびつひこのみこと)と温羅(うら)にまつわる伝説が残る神社。桃太郎の鬼退治伝説の舞台とされる史跡が境内にいくつも残っています。本殿から山の起伏に沿って続く360mの廻廊は一見の価値ある美しさ。

アクセス JR吉備津駅→徒歩10分
URL https://www.kibitujinja.com/

書寫山圓教寺(兵庫県姫路市)

966年に創建され、貴族や皇族、有名な武将の庇護を受けてきた寺院で、貴重な仏教建築が残っています。山の上に境内が広がり、ロープウェイで登ることができます。ここでは坐禅や写経などの修行体験(要予約)ができ、静かな環境の中で日本の仏教文化に触れることができます。

アクセス 姫路駅(JR、山陽電鉄)→バスで30分→「書写ロープウェイ」下車
URL http://www.shosha.or.jp/
夏から秋の期間限定
五感で楽しむ、心揺さぶる祭典

瀬戸内国際芸術祭2025

瀬戸内国際芸術祭は3年に一度、美しい瀬戸内海の島々を舞台に開催される国際的なアートの祭典。今年は新たに3つのエリアも加わり、春・夏・秋の3期に分かれて開催されます。美しい自然が残る島々でアート作品を辿りながら、地域住民と交流し、その土地の文化に触れられる機会にもなります。

会期
夏会期:8月1日(金)~8月31日(日) 31日間
秋会期:10月3日(金)~11月9日(日) 38日間

ジャウメ・プレンサ「男木島の魂」Photo: Osamu Nakamura
男木島 眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」Photo:Osamu Nakamura
西沢立衛「葺田パヴィリオン」Photo:Kimito Takahashi
女木島 禿鷹墳上「20世紀の回想」Photo:Osamu Nakamura
URL https://setouchi-artfest.jp/

注目! 直島新美術館

芸術祭の会場でもある香川県の直島に、2025年5月31日「直島新美術館」が開館しました。世界的建築家、安藤忠雄が手掛けた建築も見どころの一つ。

直島新美術館
©Tadao Ando Architect & Associates
直島新美術館
©Tadao Ando Architect & Associates

アクセス 高松港(香川県)→フェリーで35~60分→直島、宇野港(岡山県)→フェリーで20分→直島 ※複数路線あり、詳しくは四国汽船のウェブサイトを確認してください。https://www.shikokukisen.com/
URL https://benesse-artsite.jp/nnmoa

ひろしま国際建築祭

独特の自然と文化が残る瀬戸内地域は貴重な建築の宝庫でもあり、今年初めて建築祭が開かれます。福山市の神勝寺 禅と庭のミュージアムでは、展示のひとつとして、丹下健三の自邸を再建するプロジェクトが紹介されます。

会期
2025年10月4日〜11月30日

撮影 / 丹下健三 写真提供 / 内田道子
URL https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/
8月のビッグイベント!

徳島市阿波おどり

阿波おどりは日本三大盆踊りの一つと言われる徳島県の伝統芸能。華やかな衣装の踊り手が躍動感あふれるパフォーマンスを披露します。見物客が飛び入り参加できる「にわか連」もあり、街の熱気と一体になって楽しめます。

期間
2025年8月11日~15日(11日は屋内公演のみ)

アクセス JR徳島駅周辺(会場により異なる)
URL https://www.awaodorimirai.com/

高知よさこい祭り

高知市で毎年8月に開催される日本有数の踊りの祭典。カラフルな衣装をまとった2万人もの踊り子たちが、市内の競演場や演舞場で、鳴子という楽器を手に鳴らしながら前進する踊りを披露します。

期間
2025年8月9日~12日(本番は10日・11日)

アクセス JR高知駅周辺(会場により異なる)
URL http://www.cciweb.or.jp/kochi/yosakoiweb/
このページの情報は 2025年4月の情報です。
ライター
chang
日本在住、台湾出身のChangです。語学の勉強だと思って聞き始めたラジオがいつの間にか生活の一部になり、ラジオを通して日本各地の穴場やご当地グルメの情報を収集することが趣味です。休日は桜や紫陽花など四季折々の景色を探しに関東を中心に出かけたりします。嵐が大好きです。

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