ウォータースポーツ IN 水上

1億2000万人が住む日本の国土のうち、実に4分の3を山地が占めている。

ウォータースポーツ

豊かな自然が広がるこの国で、歴史ある神社仏閣を巡ったり、先進性に満ち溢れる都会でショッピングを楽しむ以外に、「自然と戯れる」休日を送られてみてはいかがだろうか。
att.JAPANスタッフが、東京からアクセス至便な群馬県の水上でウォータースポーツを体験してみた。

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キャニオニング…どこかで聞いたことがあるな。そんな軽い気持ちで臨んだ今回の体験。何重ものウエットスーツに包まれた時点で不安に変わり、滝つぼに落ちた瞬間に快感に変わった。

ウェットスーツとシャツを幾重にも着込み、ヘルメット、シューズ、グローブをはめた後、命を預ける黄色いライフジャケットを身に着ける。胸に若干の圧迫感。さながらロボットになった感覚だ。「今日は水が、ちょっと冷たいかもしれません」。ガイドのコメントに参加者から悲鳴が上がる。

車に揺られてスタート地点へ。穏やかな清流だが、流れる先は木々が茂りよく確認できない。ガイドから注意事項を聞いた後、ひざの深さくらいの水の中へ入る。6人が縦一列に、石だらけの足元に注意しながら進む。

回りの木々が深くなった頃、「体を水に浮かべて」と指示される。流れ行く雲を見上げながら、自分の体もゆらゆらと流れていく感覚が心地よい。スーツの隙間から水が入って一瞬ひやっとするが、すぐに慣れてしまう。気がつくと体は岩場に乗り上げて止まっていた。

段差のところで流れ落ちる水のカーテンに顔を埋めたり、皆で輪の形に手を繋いで流されながら、轟音鳴り響く高さ20mの滝に辿り着いた。まさかここを落ちるのか?との予感は的中。上からロープを繋がれ、滝の中腹まで下ろされてしまった。背中に感じる滝の轟きと水飛沫。覚悟を決めてその時を待つ。ロープに掛かる力が取れ、一瞬全身が開放されたかと思うと、「あっ」という間に水面が足元に押し寄せ、次の瞬間水中へ!
脱力状態で、水面まで浮かび上がる。滝つぼを眺め、体を空に向けて空気を大きく吸い込む。…気持ち良い!

岩場をジャンプで越え、洗濯機さながらの渦巻に身を委ね、先へ進む。初夏の新緑と時々顔を出す空を眺め、川のせせらぎを聞き、清流の匂いを感じながら、本日2つ目の大滝に到着。なんと今回は「頭から滑り落ちてください」の指示。天を仰ぎながら、体は躊躇いなく滝つぼへ吸い込まれて行った。

約3時間のアドベンチャー。距離にすると300メートル程だが、信じられないほどのスリルと充実感に溢れていた。水に挑み、飛沫と戯れるあの感覚が、今も忘れられない。夏休みの予定がさっそく1つ決まってしまった。

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翌日はラフティングを体験した。8人一組でボートに乗り込み、利根川の激流を下る。天然のジェットコースターだ。乗組員皆で力を合わせ、オールを漕ぎながら感じる一体感が心地良い。飛び散る飛沫も暑い日には気持ちよく、筆者は勢い余って川に落ちて(落とされて?)しまったが、それもまた良い思い出だ。

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今回お世話になったキャニオンズは、水上をはじめ草津・白馬・四国でも極上のアドベンチャーを提供している。夏はキャニオニングとラフティングをメインにアウトドアスポーツを、冬はバックカントリーなどのスノースポーツを楽しめる。経験豊かなガイドのトークは絶妙。装備は基本的に貸し出してくれるので、健康な体で参加したい。

周辺の観光地

宝川温泉:http://www.takaragawa.com/
谷川岳:http://www.tanigawadake-rw.com/
たくみの里:https://takuminosato.jp/

アクセス 東京から:上越新幹線で75分、上毛高原駅下車。
URL https://canyons.jp/

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ライター
att.JAPAN編集部
att.JAPAN編集部は20~30代を中心にした旅行好きのメンバーが集まったグループです。日本全国の観光やグルメ情報のほか、温泉や旅館など幅広い情報をお届けしています。有名な観光スポットはもちろん、日本全国の最新施設のニュースや東京の穴場エリアの紹介、1日散策モデルコース、アニメの聖地巡りなど、att.JAPANならではの情報も多数掲載しています。外国人ライターが切り取った日本を紹介するコンテンツもあります。

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