四季折々のイベントが豊富な日本ですが、夏から秋はなんといっても祭りの季節!大都会・東京にも親しみやすい祭りがたくさんあります。そのひとつが、新宿から近くてローカルな魅力が詰まった街・吉祥寺の「吉祥寺秋まつり」。東京で気軽に日本の祭りを体感できる絶好のチャンスです!
吉祥寺は東京都の西部・武蔵野市に位置し、新宿駅・渋谷駅から吉祥寺駅まで電車で約15分とアクセスも良好。駅前には百貨店や複数の商店街、居酒屋が集まるハーモニカ横丁などがあり、少し歩けば井の頭恩賜公園もあります。なんでも揃う街として、様々な“住みたい街”ランキングで上位にランクインする、東京の人気エリアのひとつ。
そんな吉祥寺がひと際盛り上がるのが、9月の「吉祥寺秋まつり」です。11基もの神輿が街を練り歩く様は迫力満点!それを間近に見て、街の人々と一緒に祭りの熱気を感じられるのも、この祭りの魅力です。
今回は吉祥寺秋まつりを詳しくご紹介します。ぜひ今から予習して次の祭りをご期待ください!
(次回は2023年9月9日(土)、10日(日)開催予定)
「吉祥寺秋祭り」とは?
いつ、どこで見られる?
吉祥寺秋まつり」は毎年9月の第2土曜・日曜の2日間開かれます。武蔵野八幡宮(吉祥寺駅から徒歩約7分)と、吉祥寺駅周辺で開かれます。
どんな祭り?
武蔵野八幡宮の神事で、2022年に50回目を迎えました。初日(土曜)の午前、神馬に乗った神官を先頭に、宮神輿が八幡宮を出て祭りが始まります。さらに吉祥寺の10の町会の神輿とあわせ、合計11基が2日間にわたり街を巡行します。
各町会の神輿は10基それぞれ装飾や大きさも異なり、担ぐときの掛け声にも違いがあります。町会それぞれの違いを感じながら見物してみましょう。
この期間、武蔵野八幡宮の境内といくつかの商店街では縁日も開かれます。お祭りならではのグルメや、くじ引き、射的などの屋台がずらりと並び、こちらも大いに賑わいます。
見逃せないポイントは?
祭りのハイライトは、なんといっても2日目(日曜)15:00から行われるパレードでしょう!全11基の神輿が駅前の平和通りに勢ぞろいします。威勢のいい掛け声とともに担ぎ手たちが道路を埋め尽くすように練り歩き、大きな神輿がぶつからずにすれ違う様は圧巻です。
祭りの熱気を存分に感じたいなら、平和通りの歩道から至近距離で見てみましょう。まるで一緒に祭りに参加しているような高揚感に包まれます!
吉祥寺ならではの楽しみ方は?
地域が一体となって盛り上げるこの祭りでは、駅前の東急百貨店や商業施設「パルコ」「西友」「マルイ」などの一画に神酒所(神輿がそれぞれの地域で休憩する場所)が設けられています。お祭り見物とショッピングを一緒に楽しむのもアリですね。
見物の後にハーモニカ横丁でお酒を一杯…そこで地元の人々とフランクに交流できるかも。祭り見物とともに東京のローカルな楽しみを色々体験できるのも、吉祥寺ならでは。
だれでも、何回でも歓迎!
「吉祥寺秋まつり」実行員長の安藤智之さん(なんと祭りと同い年!)によれば、この祭りは50年のの間に他地域の祭りの良いところを取り入れるなど、形式にとらわれず各町会が工夫を凝らして徐々に今の規模に成長してきたそう。今では地元外の方や外国人の担ぎ手も受け入れているそうです。
多様なものを受け入れる吉祥寺だからこそ、見る側も気軽にふらっと見に来てほしいと安藤さんは語ります。「町ごとに個性があるので、1回では祭りの魅力は見尽くせないでしょう。2年目も見れば、きっとその違いまで楽しめるようになりますよ。」
祭り期間以外も楽しめる!
秋まつりの開催日に先駆けて、東急百貨店や商業施設「アトレ」「マルイ」などでは、約2週間前から神輿が展示され、祭りの雰囲気を味わえます。また、「ユニクロ吉祥寺店」7階には神輿の常設展示もあります。
秋だけでなく夏も「吉祥寺ふれあい夏まつり」、「盆踊り大会」、「サンロード月窓寺門前市夏まつり」などイベントが目白押し。とくに盆踊りは一般客も参加しやすいのでおすすめです。
吉祥寺で日本の祭りを思う存分味わってみてはいかがでしょうか?
※この記事は2022年9月の取材に基づくものです。2022年撮影の写真は、感染症対策のため通常開催時と異なる場合があります。