この夏に行きたい!混雑を避けてゆったり京都観光できるスポット3選

京都は日本屈指の観光名所ですが、 一方で“人が多い”、“宿泊代が高い”といったイメージもあるのでは?実は京都でもほんの少し足を延ばせば、人込みを避けて静かに過ごせて、定番スポットに引けを取らない素敵なスポットがたくさんありますよ!
att.JAPAN編集部のメンバーが「そうだ 京都、行こう。」のプレスツアーに参加し、さらなる京都の魅力を満喫してきました。

そうだ 京都、行こう。」はJR東海が1993年に開始したキャンペーン。2025年夏は「初夏のしつらえ」(しつらえ=空間や装飾を季節や場面に合わせて美しく整えること)をテーマに展開しています。京都で心身ともにリフレッシュできる様々な旅プランやイベントが開催中!

この季節の京都が好き。そう語る人の、その理由がいいんです。|そうだ 京都、行こう。
https://souda-kyoto.jp/other/summer2025/

 

妙心寺天球院

妙心寺は1337年に創建された日本最大級の禅寺です。東西約550メートル、南北約600メートルの広大な境内に36、境外を含めると46もの塔頭寺院という小さな寺があります。その塔頭の一つが、「天球院」です。

普段は公開されていませんが、この夏のプランならその貴重な内部も見ることができますよ!
※ 書院の内部公開は「僧侶のご案内付きプラン」のみ公開です。

中にはいくつかの部屋があり、それぞれの部屋に描かれた美しい襖絵が目を引きます。金箔が張られた襖絵は、質素な修行を重んじる禅宗寺院には珍しいそうです。特に印象的だったのが「竹に虎図」という襖絵の部屋。全面金箔の襖絵というだけでも豪華ですが、大きく描かれた虎にさらに圧倒されます。実は右側には1匹だけヒョウがいます。これを描いた狩野山楽と狩野山雪は、実は当時虎を見たことがなかったそうで、ヒョウをメスの虎だと勘違いしていたんだそう!子供の虎のやんちゃなそうな顔や、一番左の虎のおっとりした表情など、細部まで見ると面白いですよ。奥の離れた書院は美しい庭園に囲まれた広々とした空間が広がります。部屋から見える初夏の青々とした緑が、清々しい気持ちにさせます。

常寂光寺

常寂光寺は京都の西側、嵯峨野にある自然と調和した美しい佇まいの寺院です。境内は一面が苔で覆われており、静謐な雰囲気とひんやりとした涼を感じさせます。

「日本庭園に欠かせないのが苔と岩だ」という住職。苔はどこでも生育できるわけではなく、湿度や日照などさまざまな条件が揃った環境が必要なんだそう。よく見ると苔の種類もさまざまなので、じっくり鑑賞してみて下さい。

入ってまず目を引くのは茅葺きの仁王門。その奥に見える苔むした石段と相まって、幽玄な景色を生み出しています。門の前から見える景色と、帰り際にはこの石段を登った先から見える景色も見逃さないでくださいね!入ってまず目を引くのは茅葺きの仁王門。その奥に見える苔むした石段と相まって、幽玄な景色を生み出しています。門の前から見える景色と、帰り際にはこの石段を登った先から見える景色も見逃さないでくださいね!

※参考写真

もみじも多く植えられており、夏は青もみじ、秋は紅葉の名所としても有名です。常寂光寺には、紅葉の時期に赤く色づくイロハモミジと黄色に色づくオオモミジ、そして、その中間種も生えていることで、赤、オレンジ、黄色といった美しいグラデーションの景色が生み出されるんだそう。この中間種はなかなか珍しいんだとか!

紅葉の時期も気になりますね…

今年の「そうだ京都、行こう。」キャンペーンには、そんな常寂光寺を含む苔庭が美しいと言われる6つの寺院を巡れるパスポートが9/29までの期間限定で販売されています。https://recommend.jr-central.co.jp/zurashi-tabi/activity/ss892.html

緑に包まれた庭園は、繁華街や中心部より驚くほど体感温度が違います。この夏、涼しく京都の景色を楽しむにはもってこいですね!

杉本家住宅

国の重要文化財にも指定される「杉本家住宅」には、京都の伝統的な住まいのありかたが残っており、今回は初夏のしつらえを見学してきました。

邸宅のあらゆるところに、この季節ならではの特徴やこだわりが見られました。電灯はあえて付けない状態で見学しました。これは、この邸宅が建てられた電気が通る以前の環境にして当時の雰囲気を感じてもらうためだそうです。暗い室内から見える庭の緑はより鮮やかに見えますね。風で揺らぐ暖簾がより一層涼し気な雰囲気を醸し出します。道に面した部分は、中からは見えるが外からは見えにくい糸屋格子を使用しており、その隙間から光りが差し込み、その景色もまた趣きがあります。一室だけは、他とは違う西洋風の造りになっていました。応接間として使用されていたそうで、洋間が流行った時代につくられたんだそう。天井も少し高く上げられ、洋風の家具が並びます。

杉本家住宅は定期的に一般公開されており、季節によって変わるしつらえを目の当たりにすることができます。京都の古き良き雰囲気や暮らしの一部を感じてみてください。この夏、日々の喧騒から離れ、ゆったりとした京都での時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

今回

 



訪問した日は実はあいにくの雨だったのですが、京都は雨であっても、晴れた日とはまた違った趣のある景色をつくり出します。旅行の日程が雨予報でも、雨だからこそ!の景色を楽しんでくださいね。



* 一部、取材のため特別に許可を得て撮影しています。
* 二次利用及び転載禁止

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ライター
Sana
東京都生まれのSanaです。好きなものは旅行、ダンス、お酒、激辛料理、サウナ、遊園地の絶叫マシン、カメラ、ものづくりなど好奇心旺盛。行きたいとこリストは1500件以上!自分自身も楽しみながら情報発信していきます!

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