京都国際マンガミュージアム (ATT.JAPAN ISSUE 36)

京都国際マンガミュージアム (ATT.JAPAN ISSUE 36)

烏丸御池の交差点から北へ向かってすぐ、左手に広々とした芝生のグラウンドとクラシックな建物が目に入る。日本初のマンガ図書館である、京都国際マンガミュージアムだ。

今や日本の文化の一つとして定着したともいえるマンガ。毎年1万点近い新刊が発行され、海外にも数多く輸出され、高い人気を得ている。マンガミュージアムは、国内で唯一のマンガ学科がある京都精華大学が京都市と共同で設立。2006年11月に開館した。

なぜ、京都にマンガミュージアムなのか?それは京都がマンガ発祥の地だからそうだ。京都市右京区にある高山寺に伝わる平安時代の絵巻「鳥獣戯画」が日本のマンガの原点と考えられている。

建物は10年前に廃校となった龍池小学校の校舎を利用。昔の小学生の卒業制作なども残されているのが微笑ましい。京都の昔の小学校は、デザインが素晴らしい。アーチ型の壁や板張りの床など当時の面影が残り、できた当時はかなりモダンな小学校だったのではないだろうか。

マンガミュージアムは、約20万冊の蔵書を誇り、日本マンガのフランス語版や中国語版といった世界各国の現地版も収蔵されている。閲覧できるマンガは約5万冊で、カラフルな背表紙のマンガが壁一面を埋める。1階は少年マンガ、2階は少女マンガ、3階は青年マンガが展示されている。

屋外の芝生にマンガを持ち出して読むことも可能。天気のいい日は芝生に寝転がってマンガを読む人も。一度チケット購入すれば、その日のうちなら何度でも再入場できる。常設展示、企画展示、龍池歴史記念室の他、ミュージアムショップ、喫茶が併設されている。日本語のみではあるが、紙芝居も上演されたり、一緒にマンガを描く企画もある。

ちなみに館長はベストセラー「バカの壁」の作者で知られる解剖学者、養老孟司氏だ。お寺めぐりに疲れたら、巨大なマンガ喫茶で一息いれてみてはどうだろう。

入場料: 大人500円

住所 京都府京都市中京区烏丸御池
電話番号 81752547414
営業時間 午前10時~午後8時 (最終入館時間:午後7時30分)
定休日 毎週水曜日(祝日の場合は翌日) ほか特別休館日あり
URL https://kyotomm.jp/
ライター
att.JAPAN編集部
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