歴史的・文化的な価値を有する「登録有形文化財」に指定されている建築物は、その価値を後世に残すため、私たちの生活の中で今なお活用されながら保護されている貴重なものです。カフェとして利用されていることも多く、長い間人々に愛されてきた建物内で、タイムスリップしたかのようなゆっくりとした時間を過ごせますよ。
レトロな雰囲気の「登録有形文化財」カフェでティータイムはいかが?
大正浪漫喫茶室(青森)
20世紀前半に実業家が造らせた藤田記念庭園の洋館内にある喫茶室。
大広間とサンルームを利用した喫茶室は、ステンドグラスやシャンデリアなどに当時の面影が残り、大正時代当時の和洋折衷のロマンあふれるレトロな雰囲気です。
白神産のそば粉と弘前産のリンゴを使用したガレットや、リンゴ・生地の種類などが異なる7種類の中から好きなものを選べるアップルパイがおすすめです。
住所 | 青森県弘前市上白銀町8-1 |
アクセス | 弘前駅(JR)から土手町循環バス「市役所前」下車 徒歩3分 |
営業時間 | 9:30~16:30 (L.O. 16:00) |
定休日 | なし |
URL | https://www.instagram.com/taishoroman__/ |
灯環(千葉)
みりんの発祥の地といわれている流山市内の老舗「笹屋」所有の蔵を利用したカフェ。蔵は改装後に国の有形文化財「笹屋土蔵」として指定登録されました。笹屋は、後に日本初の百貨店となった呉服屋「越後屋」(現三越)の仕立屋として創業し、現在もカフェと同じ敷地内で創業150年を超える寝具店が営まれています。文化財として登録されている土蔵は取引のあった呉服店「三河屋」の蔵を移築したものだそう。
煮切りみりんのシロップをかけたスイートポテトや、みりんで煮たリンゴとクリームチーズが入ったバターケーキが看板メニューです。
住所 | 千葉県流山市流山1-155 |
アクセス | 流山駅(総武流山電鉄)から徒歩5分 |
営業時間 | 10:30~17:30 |
定休日 | 火曜・水曜 |
URL | https://kuratowa.com/ |
名古屋 和カフェ 蘇山荘(愛知)
1937年に名古屋市で開かれた「汎太平洋博覧会」の迎賓館として造られた歴史的建造物内にある和カフェ。迎賓館は日本の木材産業を展示紹介する役割もあったため、ヒノキやサワラなどの良材がふんだんに使用されています。
従来の和室と洋家具の調和を意識した空間演出が「近代和風建築」の好例とされています。秋には紅葉も美しい庭園を眺めながら和スイーツを楽しめます。
「季節の茶葉を使用したクレームブリュレ」や「アイス最中」が人気です。
住所 | 愛知県名古屋市東区徳川町1001 |
アクセス | 大曽根駅(JR)から徒歩10分 大曽根駅(地下鉄名城線)から徒歩15分 |
営業時間 | 10:00~17:00(L.O. 16:30) |
定休日 | 月曜 ※祝日の場合翌日 |
URL | http://www.sozanso-tokugawa.jp/ |
Mole & Hosoi Coffees(大阪)
元々この周辺は金融街で、このカフェは事業所の地下の金庫室として使用されていた場所を改装していて、入口の扉は当時のままの重厚な造り。
建物には南米マヤ・インカ文明の装飾が取り入れられ、独特の趣があります。
ランチ・コーヒータイムといった時間ごとに変わるオリジナルのサンドウィッチやスイーツ、クロックムッシュとこだわりのコーヒーを楽しめます。
住所 | 大阪府大阪市中央区伏見町3-3-3 芝川ビル B1F |
アクセス | 淀屋橋駅(地下鉄)から徒歩1分 |
営業時間 | 平日 11:30頃〜20:00 (L.O. 19:00) 土日 11:30頃〜19:00 (L.O. 18:00) 祝日 12:00頃〜19:00 (L.O. 18:00) |
定休日 | 月曜 |
URL | http://mole-and-hosoicoffees.com/ |
長崎次郎 喫茶室(熊本)
1874年に創業した熊本県最古級の書店「長崎次郎書店」が、現在は1階が書店、2階が喫茶室という形で営まれています。現在の建物は1924年に設計されたもので、三連アーチの窓などのおしゃれな内装も当時のまま。
香り高いコーヒーと小豆のコラボが楽しめる珈琲ぜんざいがおすすめ。路面電車がカフェの前を行き交う様子も見ることができるスポットとしても人気。
住所 | 熊本県熊本市中央区新町4丁目1-19-2F |
アクセス | 新町駅(熊本市電)から徒歩1分 |
営業時間 | 11:26〜18:00 (L.O. 17:26) |
定休日 | なし |
URL | https://www.instagram.com/nagasakijiro_kissashitsu/ |
アートスペース&カフェ大蔵 清水湯(大分)
1950~1970年代に地元で愛されてきた銭湯を改築した、カフェ&ギャラリー。江戸時代(17~19世紀後半)には米蔵に使用された歴史もあります。
店内は男湯・女湯に区切られた名残があり、浴槽や蛇口、レトロな看板なども当時のまま残っています。看板メニューは旬の野菜を使用した「季節の小鉢セット」でメインは九州地方一とも称される竹田の名水を使用した手打ちうどん。デザートにはお抹茶と季節の甘味が楽しめます。
住所 | 大分県竹田市竹田町507 |
アクセス | 豊後竹田駅(JR)から徒歩5分 |
営業時間 | 11:30~16:00 |
定休日 | 不定休 |