瀞峡(瀞八丁): あなたの声が響く三県の渓谷観光

瀞峡:あなたの声が響く三県の渓谷

今年の秋の最後の日曜日、好天に恵まれ、三重県のとても独特な場所、瀞峡へドライブに行ってきました。
瀞八丁とも呼ばれるこの場所は、日本の特別名勝のリストにふさわしい場所である息をのむような渓谷です。

Written by Mutlu Sayar

瀞峡は三県が交わる渓谷として有名です。三重県はここで和歌山県と奈良県に接しています。

瀞峡に到着すると、北山川の流れの美しい音に魅了され、我を忘れてしまいました。
断崖絶壁の間を流れるエメラルドグリーンの川の流れを見て、さらに驚きました。

川岸まで降りてきました。
私が水域に着いたとき、私は音以外、より正確な言葉で言えば、川の「声」以外は何も聞こえませんでした。
まるで北山川が話しているかのようでした。

私は身をかがめ、水に触れ、頭を向け、水が何を話しているかを聞こうと耳を傾けました。
その時、川のはるか上空にある断崖の間に橋が架かっているのが目に留まりました。

そこまで登るのに数分かかりました。
この吊り橋は山彦橋と呼ばれ、三重県と奈良県を結んでいます。
長さ83メートル、高さ25メートルの金網の狭い歩道が、足元でゆらゆら揺れるこの橋を歩いて渡るのはわくわくしました。

途中で立ち止まって絶景を楽しみました。
近くに誰もいないことを確認し、「おーい!」と叫びました。谷間からこだまが返ってきました。つまり、文字通り、三重県から叫んだおーいという声が、他の2県からからもこだましているのです。
実はそれこそが、この橋が「こだま橋」という意味の「やまびこ橋」、と呼ばれる理由です。

一度橋を渡ると、まるでテーマパークのアトラクションのように、思わず何度も行ったり来たりしてしまいました。
おそらく、私は三重県を20分間で最も多く離発着した唯一の在留外国人かもしれません。
その回数にあなたが挑戦するかはわかりませんが、山彦橋を一度でも渡れば同じようなワクワク感が味わえると思います。
こだまを聞くために叫ぶことを忘れないでくださいね。

少し休憩しようと北山川沿いに車を走らせ、数分でホテル瀞流荘に到着し、爽快な温泉に浸かりました。
このホテルの温泉は 2 階にあり、北山川の素晴らしい景色を望む露天風呂があります。

川岸にもみじとサクラの若木が数本あるのが見えました。
もみじの木の葉はすでに赤みを帯びて紅葉していましたが、興味深いことに、桜の木も春のように枝に花を咲かせていました。
三重県の二つの季節を一緒に過ごしているような感覚でした。

温泉でくつろいだ後は、瀞流荘でランチもいただきました。
このレストランは、熊野地方で育った高級ブランド鶏「熊野地鶏」をはじめ、三重県産の食材を使った料理を数多く取り揃えています。
私は熊野地鶏の薬膳鍋を注文しました。
私は日本に6年以上住んでいて、20か国以上を訪れ、数え切れないほど多くの種類の鶏肉料理を食べてきましたが、鶏肉がこんなにおいしくなるとは知りませんでした。
次に三重県に来るときは、熊野地鶏を食べることを強くおすすめします!

瀞流荘の施設の一つにトロッコ駅があります。
この地域では、約 1200 年前に銀が採掘されていたという歴史があります。
このトロッコは現役で、現在はホテルと湯ノ口温泉を結んでいます。
瀞流荘で販売されている1日パス・熊野湯めぐり手形があれば、トロッコに乗って瀞流荘と湯ノ口温泉を行き来し、両方の入浴を何度でも楽しむことができます。

トロッコが通るのと同じ路線上で、レールマウンテンバイクに乗ることも可能です。
この乗り物には予約が必要ですが、次回は子供と一緒に来て、これに乗ろうと決めました。

瀞峡は吉野熊野国立公園の一部です。そのため、瀞峡への行き帰りに、いくつかの三重の景勝地に立ち寄ることができました。
ここで瀞峡周辺の美しい景色をいくつかご紹介しましょう。

日本の滝百選に選ばれている布引の滝は、4つの段からなり、高さは53メートルあります。
滝つぼまでずっと歩いて、周りの紅葉と美しい自然を楽しみました。
その高さに反して、水の音はとても柔らかく心地よいものでした。

日本で最も風光明媚な棚田の 1 つである丸山千枚田もその 1 つです。
私が訪れた時は、稲はすでに収穫され、田んぼは耕されるのを待っていました。

家に帰って、また素敵な一日を過ごせた喜びと、三重県に住んでいてよかったと改めて感じました。これから来る季節に、もっと探検するのが待ちきれません。

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このページの情報は 2022年11月の情報です。

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